Photo by Toshiharu Minagawa. |
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01.Tideline(Barbara Higbie) 02.Movie(Barbara Higbie) 03.Above The Fog(Barbara Higbie) 04.Keep Sleeping(Darol Anger) 05.Onyame(Barbara Higbie) 06.True Story(Barbara Higbie) 07.Fortunate(Barbara Higbie) 08.Gemini(Darol Anger) 09.Gualala (Darol Anger) 10.Lifeline(Barbara Higbie/Darol Anger) |
Darol Anger(ヴァイオリン)とBarbara Higbie(ピアノ)によるデュオ。この楽器の組み合わせ自体それほど珍しいものではなく、クラシックの世界では最もポピュラーな対話形式でしょう。これが他のジャンルとなると珍しいのかもしれません。ウィンダム・ヒルではこの『TIDELINE』が唯一となります。 最初に私がこの二人の演奏を聴いたのは、日本独自のベストアルバム『PEACE』に収められていた♪Tidelineで、他の叙情的な楽曲に比べると異質とさえ思えたアグレッシブな曲に抵抗さえあった(ジャズだな)ものの、アルバムジャケットに惹かれて、ずっと気になる存在でした。 そして何よりも、レーベルからリリースされるオムニバスアルバムに必ずといっていいほどBarbara Higbieのピアノ・ソロやマルチ・アーティストぶりを発揮する多重録りの技を駆使しての楽曲に惚れてしまいました(笑)。 アルバムのオープニング、そして彼らの演奏を初めて耳にすることになるのが、まさに私が『PEACE』で抵抗のあったアルバム・タイトル曲で、純白の地に風景写真が売りだったウィンダム・ヒルとは逆の黒地というジャケット。つまり雰囲気も正反対、ということで勝手に意味づけていたら、今では抵抗もなくなりノリのいい曲になってしまいました(歳のせいか?)。 ただし、このテンポの曲はオープニングのみで、あとは期待通りのウィンダム・ヒルといったところです。基本的にはピアノとヴァイオリンのデュオですが、5ではマンドリンのマイク・マーシャルが参加しています。しかし8のマンドリンはアンガーが、そして9ではチェロを担当し、手先の器用なところを見せてくれました。 この二人のデュオは今のところこの一枚ですが、ライヴ一枚と、Michael Manringらと組んだMontreuxというバンドを結成し、一時来日するなど、精力的なライヴを行っていました。 Darol AngerはマンドリンのMike Marshallと共にソロ名義のアルバム【CHIAROSCURO】を制作していますが、それが発展してTurtle Island String QuartetとModern Mandolin Quartetというユニークなバンドを結成するに至っています。 Barbara HigbieはTeresa Trullと活動を共に続けていますが、ソロ活動がメインで、ずっと心待ちにしていたピアノ・ソロ『VARIATIONS ON A HAPPY ENDING』が2002年にやっとレコーディングされました。この中には、この『TIDELINE』から♪Movieと♪True Storyの2曲をリ・レコーディングしています。 このアルバムは、ジャケットからしても季節は秋でしょうか。誰もいない浜辺(なーんて想像する私は疲れているのでしょうか?)に、透きとおったピアノとヴァイオリンの音色が染みこんでゆくようです。 なお、2015年にMichael Manringの『UNUSUAL WEATHER』とともに、リ・イシュー盤がリリースされましたが、もともとが高音質なサウンドを聴かせてくれていたレーベルだったので、リマスターも施されていますが、オリジナル盤と比べてもさほどの違いは感じられません。ジャケ違いなんかを楽しむ、かなりなマニア向けといった所でしょうか?(ワタクシのような…) |
WH-1021 TIDELINE / Darol Anger & Barbara Higbie WH-1036 LIVE AT MONTREUX / Darol Anger/Barbara Higbie Quintet WH-1043 CHIAROSCURO / Mike Marshall & Darol Anger WH-1058 SIGN LANGUAGE / Montreux WH-1084 LET THEM SAY / Montreux WH-1090 SIGNS OF LIFE / Barbara Higbie |
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