Will Ackerman(Will Ackerman)はWindham Hill(ウィンダム・ヒル)の時代から、世に言うベスト・アルバム的な『WINDHAM HILL SAMPLER』というコンピレーションを制作していました。これはその時点でレーベルからリリースされたアルバムのサンプラー(タイトル通り)で、レーベルに所属しているアーティストの紹介でした。 ウィルにとっては1989年にリリースされた『WINDHAM HILL SAMPLER 1989』以降、実に23年ぶりのベスト・アルバム制作となった『THE GATHERING』シリーズ。ウィンダム・ヒルを離れてからは、自身のスタジオであるイマジナリー・ロードら新しいアーティストたちの音楽を手掛け、そうしたアーティストのレーベルを超えたコンピレーション・アルバムがこのシリーズです。 それまでのサンプラーと違って、 アーティストたちは、各々が活動を続け、ウィンダム・ヒルのような会社に所属しているわけではありません。Imaginary Road Studios(イマジナリー・ロード・スタジオ)でレコーディングされ、すべてがウィルの手によってプロデュースされているので、統一されたサウンドを楽しむことができるのです。 とはいっても最初期のものは含まれておらず、収録曲の中でも古い曲でも2007年のレコーディングです。 このアルバムタイトルである『THE GATHERING』は、1998年にウィンダム・ヒルからリリースされた 『THANKSGIVING』に収録されているウィルのシンプルなギター・ピースと同一のものですが、言葉の意味としては「集める」とか「収集」とかいたって単純な単語です。 ウィンダム・ヒルの時も『SAMPLER』といったそれ以外の何物でもない(意味も)タイトルでした。このコンピレーションが仮に日本盤としてリリースすることになったら、どんなタイトルをつけるのでしょうか?なんかとても難しいような… 2019年現在Vol.4までリリースされました。しかし、今もレコーディングは続けられており、2016年にウィルと会った際、第4作までリリースする予定だと言っていましたが、更にシリーズは続くのではないでしょうか? なお、このベスト盤に当たり、ほとんどの曲を編集され(edit version)、オリジナルアルバムで聴くよりも短くなっています(基本はイントロを切ったり、エンディングをフェードアウトさせたり)。 |
2019/08/03 |
ウィルがImaginary Road Studiosで手がけた作品は、当然のことながら、この『THE GATHERING』に含まれないものもありますので、私のCDラックにはまだまだ紹介しきれない作品がたくさんあります。実を言うと、こうしたベストものを聴くことがほとんどなく、アーティストのCDを個別に聴いています。 それにしても、われながら、ずいぶんたまったなー と思います(笑) |
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