tupichan's billboard hot 100

 このページでは1963年の全米ナンバーワンソングを紹介します(このページついて)。ここ数年、音楽の聞き方が変わって来たことが、チャート集計にも影響を与えているようです。

 2018年から、ストリーミングデータ(音楽配信)の集計方法を変更しました。また、これまではチャートの日付の1週間前の火曜日(つまり11日前)に発表されていましたが、データ集計から発表までの期間が短くなり、日付の4日前に発表され、よりリアルタイムに近い発表になりました。たとえば最新チャートなら2023年5月13日、発表は5月9日となります。(最新の1位はコチラ)。

Billboard.com|2023/05/13更新|


Peak ナンバーワンの期間 ♪ひとつが1週間、5週目毎にです
Song 曲目 / アーティスト
Writter 作詞・作曲 etc.
Action Top10圏内の動き(Top10圏内初登場の日付)
Weeks Hot100内の総週(初登場と最終位のランクと日付)
Hot100 年間チャートの順位





Peak 1962/12/22 - 1963/01/05 ♪♪♪
Song Telstar / The Tornados
Writter Joe Meek
Action 7(1962/12/08)、5、1、1、1、2、2、8(1963/01/26)
Weeks 16(No.89; 1962/11/03 - No.49; 1963/02/16)
Hot100 ランクインせず


Taken from Album
THE ORIGINAL TELSTAR - THE SOUNDS OF THE TORNADOES



 NASAが打ち上げた通信衛星を題材に、オルガンやクラビオンという楽器をうまく取り入れスペースサウンドを作り上げ、見事大ヒット。









Peak 1963/01/12 - 01/19 ♪♪
Song Go Away Little Girl / Steve Lawrence
Writter Gerry Goffin, Carole King
Action 10(1962/12/15)、7、4、2、1、1、3、4、10(1963/02/09)
Weeks 17(No.100; 1962/11/06 - No.42; 1963/03/02)
Top100 No.91 1963


Steve Lawrence(Billboard chart history)



 のちにシンガーとしてデビューすることになるキャロル・キングの初全米ナンバーワンソング 初登場100位から10週かけてのトップの座に辿り着きました。。そしてこの曲は、1970年代にも再登場。さて、一体何位にランクされるか?
 ソングライターに注目を集めてしまいましたが、このスティーヴ・ローレンスはテレビ番組「ザ・スティーヴ・ロウレンス・ショウ」の司会を務める(しかも自分の名前を冠にしているほどの人気者!)が取り上げたことでもヒットにつながったようです。







Peak 1963/01/26 - 02/02 ♪♪
Song Walk Right In/ The Rooftop Singers
Writter Gus Cannon, Hosea Woods
Action 1(1963/01/26)、1、2、2、4、5、10(1963/03/09)
Weeks 13(No.71; 1963/01/05 - No.48; 1963/03/30)
Top100 No.34 1963


Taken from Album WALK RIGHT IN



 まるで初登場1位的なアクションですが、圏外からのジャンプアップ。









Peak 1963/02/09 - 02/23 ♪♪♪
Song Hey Paula / Paul & Paula
Writter Ray Hildebrand
Action 10(1963/01/19)、2、2、1、1、1、3、4、7(1963/03/16)
Weeks 15(No.96; 1962/12/29 - No.50; 1963/04/06)
Top100 No.7 1963




 洋楽を全く聴かなかった年齢にあっても、この曲は知っていました。確かコマーシャルに使われていたか何か。その後、中学生になってから洋楽を漁るようになって、以前聴いた曲をラジオから録音して、その頃から「ああ、懐かしい」などと思ってしまったほどです。









Peak 1963/03/02 - 03/16 ♪♪♪
Song Walk Like A Man / The Four Seasons
Writter Bob Crewe, Bob Gaudio
Action 6(1963/02/09)、3、3、1、1、1、5(1963/03/23)
Weeks 13(No.40; 1963/01/26 - No.54; 1963/04/20)
Top100 No.24 1963

Taken from BIG GIRL DON'T CRY & 12 OTHERS



 邦題「恋のハリキリボーイ」5週間もトップの座にいながら1962年にも1963年の年間チャートにもランキングされませんでした。しかし、キャッチーなポップスであるこの曲は、一度メロディと様々なハーモニーを聴いてしまったら、なかなか耳から離れないのではないでしょうか?


★ザ・フォー・シーズンズ(1962-1963)
♪Sherry(1962)
♪Big Girls Don't Cry(1962)
♪Walk Like A Man(1963)








Peak 1963/03/23 ♪
Song Our Day Will Come / Ruby & The Romantics
Writter Bob Hilliard, Mort Garson
Action 6(1963/03/09)、2、1、2、2、6(1963/04/13)
Weeks 13(No.79; 1963/02/09 - No.42; 1963/05/04)
Top100 No.42 1963

Taken from OUR DAY WILL COME



 邦題「燃える初恋」紅一点のヴォーカリスト、ルビー・ナッシュと男性4人のロマンティックスによるデビューシングル。








Peak 1963/03/30 - 04/20 ♪♪♪♪
Song He's So Fine/ The Chiffons
Writter Ronald Mack
Action 10(1963/03/16)、4、1、1、1、1、3、5、8(1963/06/01)
Weeks 15(No.87; 1963/02/23 - No.43; 1963/06/01)
Top100 No.5 1963

Taken from HE'S SO FINE



 7年後にジョージ・ハリスンが「My Sweet Road」の作曲を巡って盗作を訴えられた元歌です。今ならサンプリングで片付いてしまいそうな感じ。








Peak 1963/04/27 - 05/11 ♪♪♪
Song I Will Follow Him/ Little Peggy March
Writter Franck Pourcel, Paul Mauriat, Arthur Altman, Norman Gimbel
Action 7(1963/04/13)、3、1、1、1、2、2、8(1963/06/01)
Weeks 14(No.90; 1963/03/23 - No.58; 1963/06/22)
Top100 No.26 1963

Taken from I WILL FOLLOW HIM



 なんかとっても懐かしさを感じてしまいます。リアルで聞い多訳ではないのですが、この曲の雰囲気が望郷の念を思い起こさせるのでしょうか?作曲にポール・モーリアが関わっていたとは、ちょっと驚きです。









Peak 1963/05/18 - 05/25 ♪♪
Song If You Wanna Be Happy/Jimmy Soul
Writter Frank Guida
Action 6(1963/05/04)、3、1、1、2、7(1963/06/08)
Weeks 14(No.84; 1963/03/30 - No.33; 1963/06/29)
Top100 No.35 1963

Taken from IF YOU WANNA BE HAPPY

Jimmy Soul(Billboard chart history)


 最近ではジュリア・ロバーツが出演していた『マイ・ベスト・フレンズ・ウェディング』でも聴くことが出来ました。いきなりサビから始まる掟破りの楽曲。ノリはいいし耳にこびりつくメロディです。なんか大騒ぎしたくなっちゃう。

「もしも幸せになりたいなら…」ね?








Peak 1963/06/01 - 06/08 ♪♪
Song It's My Party/ Lesley Gore
Writter Walter Gold, John Gluck Jr., Herb Weiner
Action 9(1963/05/25)、1、1、2、2、2、5(1963/07/05)
Weeks 13(No.60; 1963/05/11 - No.50; 1963/08/03)
Top100 No.29 1963

Taken from I'LL CRY IF I WANT TO

Lesley Gore(Billboard chart history)



 17歳の女の子が歌ったポップな曲。かなり低年齢ですがジャケットで見る限り、もっと大人のように思えてしまいます。この頃から低年齢層のアーティストを売り出していたとは驚きですが、もっと驚きがこの後に・・・









Peak 1963/06/15 - 06/29 ♪♪♪
Song 上を向いて歩こう(Sukiyaki) / 坂本九
Writter 永六輔, 中村八大
Action 10(1963/06/01)、2、1、1、1、2、6、8(1963/07/20)
Weeks 14(No.79; 1963/05/11 - No.37; 1963/08/10)
Top100 No.13 1963


坂本九.com



 私のカラオケでの十八番でもある「上を向いて歩こう」。海の向こうで2023年現在でも唯一の日本語で歌われた曲。海外の友人に歌ってあげると大絶賛される歌です。ボブ・ディランも九ちゃんの事故死(雄高山)直後の好演では「キュー、サカモトォ」と言って、一人舞台に戻り、ギターソロでこの曲を演ってくれました。









Peak 1963/07/06 - 07/13 ♪♪
Song Easier Said Than Done/ The Essex
Writter William Linton, Larry Huff
Action 5(1963/06/29)、1、1、2、4、7、9(1963/08/10)
Weeks 13(No.81; 1963/06/08 - No.41; 1963/08/31)
Top100 No.39. 1963

Taken from EASIER SAID THAN DONE



 日本盤のジャケットが意味不明でしたが、調べてみると元海軍兵だったメンバーが、所属の違う海軍兵アニータ・ヒュームズ(ヴォーカル)と結成した男女混成グループとのこと(なんか安易… しかも邦題とまったく合ってないし)日本では星加ルミ子が日本語訳を付、中尾ミエがうたってヒットしました。アレンジをしたのは宮川泰(!) 「17歳」というワードが流行りだったんでしょう…

 ちなみにバンド名はわかりやすく、彼らが海軍だったことから、空母の名前がつけられたようです。








Peak 1963/07/20 - 07/27 ♪♪
Song Surf City / Jan & Dean
Writter Brian Wilson, Jan Berry
Action 7(1963/07/06)、2、1、1、3、7(1963/08/10)
Weeks 13(No.68; 1963/06/15 - No.44; 1963/09/07)
Top100 No.28 1963

Taken from
SURF CITY AND OTHER SWINGIN CITIES

Brian Willson.com


 はじめて聞いたときは「ビーチボーイズ」が歌っているもんだとばかり思っていました。それもそのはず、曲を書いているのがブライアン・ウィルソン。

また、ビーチボーイズの代名詞とも言える「Surfin' U.S.A.」が大ヒットしましたが、年間チャートの2位となるも、レギュラーチャートでは3位にとどまっています。










Peak 1963/08/03 ♪
Song So Much in Love/ The Tymes
Writter George Williams, Bill Jackson, Roy Straigis
Action 9(1963/07/06)、4、3、2、1、5、8(1963/08/17)
Weeks 15(No.86; 1963/06/01 - No.33; 1963/09/07)
Top100 No.15 1963

Taken from SO MUCH IN LOVE



 私がこの曲を最初に耳にしたのは、ティモシーBシュミットのカヴァーでした。









Peak 1963/08/10 - 08/24 ♪♪♪
Song Fingertips Part. 2 / Little Stevie Wonder
Writter Clarence Paul, Henry Cosby
Action 6(1963/07/20)、3、2、1、1、1、3(1963/08/31)
Weeks 15(No.85; 1963/06/22 - No.61; 1963/09/28)
Top100 No.8 1963

Taken from THE 12 YEAR OLD GENIUS

Stevie Wonder.comStevie Wonder(Billboard chart history)



 スティーヴィー・ワンダーの歴史はここから始まったとも言える、若干12歳の歌声(レコードジャケットにも「天才」とか「若干12歳」などといったコピーも。お客(子供たち?)を乗らせ、ブリッジの部分ではハーモニカによる♪メーリさんの羊ぃ~ を吹き飛ばす愛嬌も・・・








Peak 1963/08/31 - 09/14 ♪♪♪
Song My Boyfriend's Back / The Angels
Writter Bob Feldman, Jerry Goldstein, Richard Gottehrer
Action 10(1963/08/17)、4、1、1、1、2、5、6、7(1963/10/12)
Weeks 14(No.75; 1963/08/03 - No.60; 1963/11/02)
Top100 No.12 1963

Taken from MY BOYFRIEND'S BACK

The Angels.com


 わうー、わうーという懐かしい記憶を思い起こさせるようなコーラス。








Peak 1963/09/21 - 10/05 ♪♪♪
Song Blue Velvet / Bobby Vinton
Writter Bernie Wayne, Lee Morris
Action 4(1963/09/07)、2、1、1、1、3、3、5(1963/10/26)
Weeks 15(No.78; 1963/08/10 - No.49; 1963/11/16)
Top100 No.6 1963

Taken from BLUE ON BLUE

Bobby Vinton.comBobby Vinton(Billboard chart history)


 この曲がナンバーワンになるまで、多くのアーティストがレコーディングを行なっています。この曲のオリジナルを吹き込んだのはトニー・ベネット。









Peak 1965/10/12 - 11/09 ♪♪♪♪
Song Sugar Shack / Jimmy Gilmer & The Fireballs
Writter Keith McCormack, Jimmy Torres
Action 4(1963/10/05)、1、1、1、1、1、2、4、4、6(1963/12/07)
Weeks 15(No.65; 1963/09/21 - No.47; 1963/12/28)
Top100 No.1 1963

Taken from SUGAR SHACK




 1963年のナンバーワンソングで、最も長い5週連続を記録したシュガーシャックが、年間ナンバーワンをも制覇しました。









Peak 1963/11/16
Song Deep Purple / Nino Tempo & April Stevens
Writter Peter DeRose
Action 9(1963/10/19)、3、2、2、1、3、8(1963/11/30)
Weeks 15(No.94; 1963/09/14 - No.39; 1963/12/21)
Top100 No.19 1963

Taken from DEEP PURPLE




 オリジナルは1933年まで遡るそうで、ピアノのインストでした。後に様々な形態NIアレンジされ、1939年にミッチェル・パリッシュが歌詞をつけました。ヘイ・ポーラに次いで2組目となる男女デュオによるナンバーワン。









Peak 1963/11/23 - 11/30 ♪♪
Song I'm Leaving It Up To You/ Dale & Grace
Writter Dewey Terry, Donald Harris
Action 6(1963/11/09)、4、1、1、2、4、8(1963/12/21)
Weeks 15(No.89; 1963/10/05 - No.39; 1964/01/11)
Top100 No.18 1963

Taken from I'M LEAVING IT UP TO YOU



 1963年の流行り、男女デュオによる3曲目のナンバーワン。









Peak 1963/12/07 - 12/28 ♪♪♪♪
Song Dominique / The Singing Nun
Writter Noel Regney
Action 9(1963/11/23)、2、1、1、1、1、3、4、6(1964/01/18)
Weeks 13(No.64; 1963/11/09 - No.30; 1964/02/01)
Top100 ランクインせず

Taken from THE SINGING NUN



 清らかなソプラノと、ジャカジャカと掻き鳴らされるギターの弾き語りによる。家の息子もこの曲が気に入っていて、♪「ドミニーク、ニクニク~」と始まると、一緒に歌い出します(ここだけ)。最近、ベストがリリースされたようで、店頭に顔写真を発見したときはちょっと驚きました。



☆THE SINGING NUN(1位、1963/12/07-1964/02/08 ♪♪♪♪♪♪♪♪
♪Dominique (1位)





 ビルボードでナンバーワンソングになったかならなかったかは、「金メダルと銀メダル」の違いほどの差があるようです。たかがチャート上の話ですが、聴き手も「1位」と「2位」を意識させられてしまいます(私か? メディアに踊らされてるなぁ)。 

さて、コチラ(1963)ページでは全米ナンバーワンになれなかった曲を紹介します。



1963年度第6回グラミー主要四部門受賞アーティストおよび作品
♪Record Of The Year ; A Taste Of Honey/Herb Alpert
♪Album Of The Year ; September Of My Years/Frank Sinatra
♪Song Of The Year ; The Shadow Of Your Smile/Johnny Mandel & Paul Francis Webste
♪Best New Artist ; Tom Jones

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