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AT THE END OF THE EVENIG/ Nightnoise

1988 Windham Hill Records

 

Produced by Nightnoise.

01. Windell (Billy Oskay, Micheal O Domhnaill)
02. Of a Summer Morn (Micheal O Domhnaill)
03. Hugh (Triona Ni Dhomhnaill)
04. Jaunting (Brian Dunning)
05. The Courtyard (Billy Oskay)
06. "Bring me back a song" (Micheal O Domhnaill)
07. Snow on High Ground (Triona Ni Dhomhnaill)
08. At the Races (Triona Ni Dhomhnaill)
09. Forgotten Carnival (Brian Dunning)
10. The Cuillin Hills (Triona Ni Dhomhnaill)
11. Her Kansas Sun (Billy Oskay)
12. End of the Evening (Triona Ni Dhomhnaill)
13. The Swan
(Micheal O Domhnaill)

Billy Oskay; Violin, Viola, Keyboards
Micheal O Domhnaill; Guitar, Keyboards, Whistles
Brian Dunning; Flutes, Pan Pipes
Triona Ni Dhomhnaill; Keyboards, Whistles, Accordion, Vocals


 前作がビリーとマイケルのデュオの延長作だった趣が強かった『SOMETHING OF TIME 』ですが、今作では正式メンバーであるブライアン(フルート)と、トリオナ(キーボード、ヴォーカル)とのアンサンブルが堪能できる作品に仕上がっています。

 秋の気配が濃くなってくると、春や夏とは違って日没時の日の射し込み方が変わってきます。このアルバムジャケットは、そんな日没の陽光を思わせる色合いで、勝手に秋色なアルバムなどと思いこんで聴いてしまいますが、曲調も、どこかしっとりとした感じの曲が多いようです。
 グループになってからの彼らの作品集では、もっともアコースティック色が強い一枚と言えるかもしれません。個人的に好きなのは“Hugh”と“The Cuillin Hills”の2曲で、共にマイケルの実妹であるトリオナのペン。主役も彼女のメロディアスなピアノが印象的な佳曲です。また、彼らの活動を思えば、ようやくタイトル曲“End of the Evening”でトリオナのヴォーカルが入り、古くからの彼ら兄妹のファンを安心させたかもしれません。
 トラディショナルなケルトミュージックと紹介されることの多い彼らの音楽ですが、ナイトノイズの音楽は万国共通の音楽ではないかと思います。私は、ナイトノイズの音楽を聴いても、行ったことのないアイルランドの原風景はなかなか見えてこないものの、幼年期に過ごした土地や情景が浮かんでは消えるのを見ることができます。その中には父との思い出や、仲の良かった友だちなんかと、時間を忘れて遊んだときのことなど様々です。つまりは、誰もが心の中にしまい込んである風景に、いっとき戻ることのできる音楽と思えるからです。

 なお、このアルバムがリリースされた年に制作された『ウィンター・コレクション2』には、6曲目の"Bring me back a song"が収録されています。