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Robbie Basho(1940-1986)が、ウィンダム・ヒルで最初にレコーディングした一枚であり、ウィリアム・アッカーマンが初めてプロデュースを行った最初の一枚です。ウィルにとっては、自身の憧れだったアーティストを、自ら設立したレーベルから紹介するという、夢のようなコラボレーションだったのではないでしょうか。 アルバムクレジットには「米国と、その他の喜びをシンプルなフォーク・バラッドのスタイルで描き歌っている。米国に広がる大自然をヒンズー音楽のラガスタイルで表現した」と書かれていますが、ギター、弾き語り、ヴァイオリン、そしてピアノ。スタイルはバラエティーに富んでいますが、その内容はアルバムジャケットのポートレイトを聞かされているかのようです。この体験が、のちのウィンダム・ヒルの方向性を決定づけたのではないでしょうか? 1曲目はロビーのヴォーカルが澄みわたる青空を思わせるギターに乗って、故郷であるワイオミングの自然を歌い上げています。A-2、4、B-2、A1stアルバムで弾いているようなタッチの小ギターピース。これらに耳を傾けているだけで、ウィルがどれだけロビーから影響を受けているかが伺えます。 本名はダニエル・ロビンソン・ジュニア。(ウィルと同じように)孤児だった彼は、ダニエル・ロビンソンに引き取られ、ジュニアと名づけられました。あるとき、山でトランス状態に陥り、自分が松尾芭蕉である(いわゆる生まれ変わり?)と理解し、以後Bashoと名乗るようになりました。読み方によっては「ベイショ」とも「バショウ」とも読めますが、ベイショと呼ばれることに対して、かなり不満だったという逸話が残されています。 |
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