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01. Summer Solstice/ Sean Harkness
Sean Harkness; Nylon & Steel String Acoustic Guitars, Fretless Bass, Rawlide Shaker Steve Scales; Congas, Shekere Triangle, Shelis, Rainstick, Belles Frederico Gonzales Pena; Synthesizers, Moog Lead Brian Keane; Additional Synthesizers, Rainstick Produced by Brian Keane. 02. Sad Lisa/ Angels of Venice 05. Reunion/ John Boswell 09. Summer, from vivaldi's the Four Seasons/ Tracy Silverman 10. Summer Star/ Lisa Lynne 11. Incondizionatamente/ Will Ackerman 12. Companions/ David Arkenstone 13. Out of Time/ Liz Story 14. M.M.'s Dunk/ George Winston |
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ウィンダム・ヒルといえば、アーティスト個人のアルバムの他に、レーベル・メイトが集まって繰り広げられたコンピレーションもの、いわゆるオムニバスもレーベルの顔を持っています。今回のアルバムは、これまで彼等のイメージの専売特許と言っても良かった「冬」から180度反対の「夏」。ただ、レーベルらしく、アルバムの中で漂っているのは、日本の夏のイメージとは異なり、どことなく憧れてしまいそうな夏の気配。この感じ方も人それぞれですが、オープニングをかざるショーン・ハークネスのサウンドを聴いて、どんな夏のイメージ、景色、雰囲気を感じるでしょうか? アルバムのタイトル・トラックですが、日本語の意味としては夏至になるわけですが、この雰囲気は高原か北海道辺りの緑眩しい丘の上を連想させます。あるいは開放した窓から入って来る涼しい風。ジメジメ、高温多湿の日本の夏とは全然違う世界。 だからこそ、日本にはこうしたサウンドが必要なのかもしれません。イメージから連想し、そのまま星辰に入り込んでくる音楽。そして中から涼める感覚。日本人にはそうした聞き方が得意かもしれませんね。 さてさて、今回のアルバムで初めて耳にするアーティストもいましたが、レーベル・ファンとしてはレガシー的(このアルバムがリリースされた時点では、そんなことはありませんでしたが…)アーティストの名前を見つけては喜んだものでした。特に看板でもあったジョージ・ウィンストンとウィル・アッカーマンが顔を揃えている(しかも新録)のは大収穫なコンピレーションです。 また、リズ・ストーリーも2曲。彼女とは夏に箱根彫刻の森美術館(第15回 Ajinomoto Music Meets Art)でお会いして、そのステージを思い出しながらの「夏」を思い出すことができます。 ウィルの手から離れたレーベルも、日本国内での販売元もファンハウスから無事にリリースされました。 |