1985年からはじまったウィンダム・ヒルの『ウィンター・コレクション』。ウィンダム・ヒル・ファミリーのほとんどが楽曲を提供してくれています。ここでは、アーティストのみにスポットを当てて、ソロ・アーティストとしての「冬」を楽しんでみましょう。ここではシリーズとは別に、冬のコレクションをレコーディングしてくれているピアニストのリズ・ストーリーです。ウィル・アッカーマンに続く13曲です。ソロ・アルバムの曲を含めれば2枚組に相当しますねぇ。この手のコンピレーションに提供しているのは、実際には14曲。そのうち1曲は既存のアルバムからの曲なのです。

Greensleeves/ Liz Story
Liz Story; Piano
Produced by Steven Miller.
 

 私にとっては英国の作曲家、ラルフ・ヴォーン=ウィリアムズの“グリーンスリーヴスによる幻想曲”が好きなのですが、ピアノのためにアレンジされた曲も捨てがたい存在となりました。残響が多いリズのピアノは、このアルバムの中では渦状と思えるほどの残響を取り入れた音作り。

 

Pavane / Liz Story
Liz Story ; Piano / Dickran Atamian ; Piano
Produced by Dawn Atkinson and William Ackerman.
 

 リズ・ストーリーにしては珍しく(おそらく唯一)、Dickran Atamianと二台のピアノによる演奏です。リズの荘厳な和音の進行の中を、鐘の音が鳴り響いてゆきます。

 

- Carol Of The Bells/ Windham Hill Artist -
Liz Story; Piano
Andy Narell; Steel Drums
Paul McCandless; Oboe
Barbara Higbie; Harp
Philip Aaberg; Synthesizers
Turtle Island String Quartet
Michael Manring; Bass

Produced by Dawn Atkinson.
 

 リズ個人名義での提供がなかった当アルバムですが、ジョージ・ウィンストンの『DECEMBER』に収録されている“キャロル・オブ・ベルズ”をバーバラ・ヒグビー、アンディ・ナレル、マイケル・マンリング、ポール・マッキャンドレス、タートル・アイランド・カルテット、フィリップ・アーバーグ、そしてリズ・ストーリーがアンサンブルを奏でています。オープニングから派手に始まるのは良いのですが、フェードアウトして終わってしまうのが、何かもの足りなさを感じてしまいます。 また、レーベルがBMG傘下に入ったことにより、レコード会社がプロモーションビデオを作成、この曲に参加しているアーティストの演奏シーンを見ることができます。(SOLACEで見ることができます)

 


 

 1995年にリリースされたクリスマス・キャロル集。個人的にはこれを越えるソロ・アーティストによるクリスマス・アルバムはありません。

 

- O Come Little Children/We'll Dress The House / Liz Story -
Liz Story ; Piano
 

 1994年にリリースされた『THE GIFT』からの選曲。欲を言えば未収録の曲を提供して欲しかったところ。

 

- Simple Gift / Liz Story -
Liz Story; Piano
Produced by Joel DiBartolo and Mark Duke.
 

 ウィンダム・ヒルの冬の名物。ウィンター・コレクションの別ヴァージョン。総合プロデュースは、『ウィンター・コレクション IV』のBrian Keaneこちらにもジャズ・テイストが加わった感触です。

 

- Snow Fall/ Liz Story -
Liz Story ; Piano
 

 リズ・ストーリーによる冬の情景は、閉ざされた雰囲気を感じることなく、伸びやかに雪原を走りまわっている子供のよう。もしかしたら彼女自身も雪の中を走りまわるのが大好きな女性のかもしれない、そんなことを思いたくなってしまうような曲です。

 

- Once In Royal David's City/ Liz Story -
Liz Story; Piano
Produced by Mark Duke.
 

 ジャズ・テイストの強いアルバムの中でも、ウィンダム・ヒルズたちはちゃんとカラーを出し切っています。リズの純粋な響きは、ピアノや冬の凍てついた空気を連想させてくれます

 

- Babe Is Born/Enter The Stable Gently / Liz Story -
Liz Story; Piano
Produced by Mark P.Duke.
 

 嬰児誕生をテーマにした楽曲を奏でています。アルバムの中では賑やかだった曲に続いて配されているため、夜曲 (セレナーデ)といったところ。降り積もった雪明りのおかげで、普段とは違った夜の闇がピアノに よって奏でられます。

 

SIMPLE GIFTS -2000-
- Forevergreenman / Liz Story -
Liz Story; Piano
Produced by Mark Duke.
 

 『CAROL OF CHRISTMAS』の中で、偶然にも、このアルバムタイトルと同じ楽曲を提供してくれていましたが、今回のテーマはグリーンマン、つまり

 

- Maiden Chant/ Liz Story -
Liz Story; Piano
Produced by Dawn Atkinson.
 

 まるで日本の子守唄を思わせるような序奏から、リズのオリジナル曲による賛美歌が静かに冬の夜を 伴奏していきます。1994年の『THE GIFT』以来彼女のピアノには一種独特の雰囲気が漂うようになりま した。

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS -2002-
- Deck the Halls / Liz Story -
Liz Story; Piano
Produced by Dawn Atkinson.
 

 

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS II -2003-
Bring A Torch, Jeanette Isabella / Liz Story
Liz Story; Piano
 

『THE GIFT』の中でベースとのデュエットして録音しているので、同曲を再度ピアノ・ソロでレコーディングし直しているのは興味深いです。

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS I'LL BE HOME FOR CHRISTMAS -2004-
- Have Yourself A Merry Little Christmas/ Liz Story -
Liz Story; Piano
 

 ポピュラー界でも取り上げられることの多い楽曲。これをシンプルなピアノだけで聴くと、この曲の深いメロディをしみじみと味わうことができます。

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