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01.Leap Of Faith 02.Away 03.Amazing Grace 04.The Color Of Light 05.House In Freedom 06.River Of Grace 07.Improv I (Walking With Dad) 08.Flowers In The Dark 09.Flying Over Water 10.Improv II (First Light) 11.Swimming With Shones 12.Angels At Shady Grove 13.Stephen's Song 14.Prayer For Peace 15.Reprise |
Danaにとっては2004年以来の3rdアルバム。前2作は本人がプロデュースまで行っていましたが、2004年にレコーディングされたクリスマスキャロルを集めた前作の『SILENT NIGHT』を聴いたアッカーマンが、今作のプロデュースを務めています。Danaはピアニストに徹することができたようです。フィリップ・アーバーグやリズ・ストーリーのように瑞々しく、透明感があって、そして色彩豊かなタッチが美しい風景を想像させてくれます。 どの曲も、たえず左手が繰り返しのメロディをベースに右手がメロディを奏でる。透明感のある輝きはノクターンを思わせるると同時に、この感触が私には冬の空気を感じさせます。時折、器楽とのデュオを楽しみながら派手な旋律の登場もなく、淡々と時間が流れてゆく。 私がこのアルバムに耳を傾けていた環境が「そう」思わせるのかもしれません。窓外は梅雨空の雨模様だったので、一音一音のフレーズが森の中の枝や葉をつたう雨滴の雫のように聞こえてきます。雨足が強くても葉の繁る森の中で雨滴に当たることはあまりなく、森林浴でもしているかのように心身共に新鮮な気持ちにさせてくれます。 こういった感覚になったのは、スコット・コッスの【REUNION】以来です(あの時は雨の降る丸沼にいました)。このアルバムもユージンのチェロがピアノと絡み、コッスのピアノと美しいハーモニーを奏でてくれていました。アルバムタイトルトラックになっている“The Color Of Light”はユージンのリードに導かれて 15曲中半数以上がピアノソロ、6曲でウィンダム・ヒル・メイツが参加してアンサンブルを奏でています。 凍てついた冬の空気か、雨模様の景色を眺めているような音楽。そんな風に感じたのは、スコット・コッスの【REUNION】以来でしょうか。 なお、アルバムは約70分近くあり、アナログ盤で言えば2枚組に匹敵する内容で、ウィンダム・ヒルの音楽を心ゆくまで堪能できるようなヴォリュームがあり、非常に聴き応えがあります。 Fountain Creek MusicはDana本人のレーベル。 |