All Music Composed, Produced, Performed, Recorded, Engineered, Mixed Todd Boston.
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01. One
02. Fresh Strings
03. Ambrosia
04. Astral Heart
05. She's Home
06. Realization
07. Early Reflections
08. Blue Pearl
09. Hawk Medicine
10. Kalyan
11. Dreamtime
オープニング曲が、まるでビートルズの♪Within You Without Youのような雰囲気を持って始まったので、少々面喰った感じがしました。最初は、私の好きな「ドブロかよ〜」と思ったのですが、アラビックなチューニングのようでもあったので、調べてみたらイランあたりの民族楽器のドタール(ドターラ)という楽器でした。その他にもフルート、ベースをも弾きこなすマルチ・ミュージシャンですが、ヴァイオリン(Charlie Bisharat )、チェロ(Eugene Friesen)も加わり、いつものイマジナリー・サウンドが展開します。そして、本人もベースをタイトルトラックで披露していますが、Tony Levin、Michael Manringの参加もありギターバトルを期待していましたが、アンサンブル重視で、テクニックをひけらかすような展開にはなりませんでした(ちょっと残念…)。
レコーディングの最中に、日本で発生した未曾有の災害が伝わり、、ウィルとエンジニアのトムと三人で日本の津波が、人を、車を、村を、町を飲み込む映像を見ていたようで(私は空港のスタジオでこれを館内に流していました)、♪Wavesはその時自然に沸いてきた演奏だったようです。その曲の素材は、彼らが敬愛してやまないマイケル・ヘッジスの♪Aerial Boundaries。
アルバムのインナーに記載されているエピソードを読む前は、ただ単にマイケルのフォロアーだなー、ギターうまいなー、とだけしか思っていなかったのですが、そうした経緯でレコーディングされたアルバムに愛着がわきました(アルバム中、唯一のギター1本によるソロ)。この時の模様はYoutubeのTodd Boston3で見る事が出来ますが、津波の映像も含まれていますので、閲覧はご注意ください。「Our hearts go out to the people of Japan」というメッセージもあります。