1985年からはじまったウィンダム・ヒルの『ウィンター・コレクション』。のちにウィンダム・ヒルの顔にもなった看板作品。そのきっかけを作ったのがジョージ・ウィンストンの『DECEMBER』でした(プロデューサーのDawn Atkinson談)。
  そんなジョージですが、当初このコレクションには参加してくれませんでした(それどころか、周囲の期待をよそにコンサートを主軸と考えていたため、ニュー・アルバムのレコーディングさえ行なっていませんでした)。参加してくれたものの、何曲かはソロ・アルバムからの提供でした。シリーズの方編辺りからは、このウィンター・コレクションのためのニュー・レコーディングを提供してくれるようになりました。本人の演奏と、プロデュースを含めると合計で11曲のクリスマス・ソングを残してくれました。

DECEMBER/ George Winston
George Winston; Piano
Produced by William Ackerman.
 1985年からはじまったウィンダム・ヒルの『ウィンター・コレクション』。プロデューサのDawn Atkinsonをして、のちにウィンダム・ヒルの顔になるシリーズのきっかけとなったアルバムです。

 

- oli'ahu-The Snow Goddess Of Mauna Kea
/ Keola Beamer with George Winston -
Keola Beamer; Slack Key / George Winston; Slack Key
 ようやく『ウィンター・コレクション』シリーズ初登場。しかも、ピアノではなく、彼のもう一つの顔、スラック・キーを奏したKeola Beamerとのデュエット参加です。

 

Christmas Time Is Here / George Winston
George Winston ; Piano
Produced by Joel DiBartolo and Mark Duke.

 ヴィンス・ガラルディの楽曲。ジョージは2枚も彼の作品をレコーディングしていますが、ピーナッツで印象的な名曲を収録していません。このアルバムで唯一聴くことができます。盟友フィリップ・アーバーグもこの曲を、クリスマス・アルバム『HIGH PLAINS CHRISTMAS』の中でレコーディングしているので、聴き比べると、そのタッチの差を楽しむことができます。

 

- The Chiristmas Song
(Chestnuts Roading On An Open Fire) / George Winston -

George Winston; Solo 8-String Somogyi Steel-String Guitar
Produced by George Winston
 前作のジャズ・テイストの強いアルバムから一転して、ウィンダム・ヒルらしいアコースティックな作品がサウンドに戻っています。そんな中、ジョージはお得意のスラック・キーを披露してくれています。作曲は
 同じ年に『A WINTER'S SOLSTICE VI』もリリースされ、ジョージの楽曲も含まれていますが、彼の1982年のアルバム『WINTER INTO SPRING』からの曲だったので、割愛しています。

 

Keiki's Dream(Child's Dream) / Keola Beamer
Keola Beamer; Guitars
Produced by George Winston.

- What Are The Sings/George Winston-
George Winston ; Piano
Produced by George Winston.
 ケオラ・ビーマーはスラック・キーの名手。ジョージのプロデュース。そしてもう1曲はピアノ。ジョージらしいアレンジで『WINTER INTO SPRING』に入っていても違和感のない選曲。同曲の作者の作品は『DECEMBER』に収録されています。すでに冬も晩冬に入り、冷たい雨の中にも春の兆しを覚える頃です。

 

SIMPLE GIFTS -2000-
Greensleeves / George Winston
George Winston; Piano
Produced by George Winston.
 英国のトラッド(ヴォーン・ウィリアムズの幻想曲の方が親しみやすい雰囲気)。『ウィンター・コレクション』では、リズ・ストーリーがレコーディングしていました。

 

Queen's Prayer / Ozzie Kotani
Ozzie Kotani; Hawaiian Slack Key Guitar
Produced by George Winston.
 1985年から始まった『ウィンター・コレクション』の最後を飾るにふさわしい作品を、ジョージはスラック・キーの名手をプロデュースすることで参加を果たしました。

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS -2002-
- Christmas is Coming / George Winston -
George Winston ; Piano
Produced by George Winston.
 

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS II -2003-
- Silver Bells / George Winston -
George Winston ; Piano
Produced by George Winston and Howard Johnston.
 

『THE GIFT』の中でベースとのデュエットして録音しているので、同曲を再度ピアノ・ソロでレコーディングし直しているのは興味深いです。

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS I'LL BE HOME FOR CHRISTMAS -2004-
- Sussex Carol / George Winston -
George Winston; Harmonica
Produced by George Winston.
 

 ポピュラー界でも取り上げられることの多い楽曲。ジョージはこれをハーモニカ・ソロできめています。

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS THE NIGHT BEFORE CHRISTMAS -2005-
- Cherry Tree Carol/ George Winston-
George Winston; Solo Guitar
Produced by George Winston.
 

 クリスマスの定番で幕を閉じるシリーズとなってしまいました。ジョージははこのシリーズ4作すべてに楽曲を提供してくれました。最後のしめは、得意のスラック・キー。