ウィンダム・ヒルの掲示板

 1985年からはじまったウィンダム・ヒルの『ウィンター・コレクション』。ウィンダム・ヒル・ファミリーのほとんどが楽曲を提供してくれています。ここでは、アーティストのみにスポットを当てて、ソロ・アーティストとしての「冬」を楽しんでみましょう。楽曲の中には、バーバラ名義の曲ではないものも含むと13曲となります。

  便利(?)なことに、バーバラは自身のレーベルより、これらの楽曲だけをまとめたベスト盤『WINTER JOY』を編んでくれていますが、すべての楽曲を含んでいるわけではないのが残念(共演アーティストが多いアンサンブルの楽曲は収録していません)。




- Flute Sonata in Em, 3rd Movement /Barbara Higbie & Emily Klion -
Emily Klion; Flute / Barbara Higbie; Piano
 ヨハン・セバスティアン・バッハのフルート・ソナタを正攻法で演奏し、主を讃えているかのようです。ここで演奏している二人は、もしかしたら二つの意味を持たせて聖なる楽曲を奏でているのかもしれません。なんか、そんな気分にさせてくれるから、このシーズンのバッハは耳を傾ける方も神聖な心持ちで聴きたくなってしまいます。バッハの楽曲だからか、先の『WINTER JOY』には収録されていません。

 

- Lullay,Lully/ Barbara Higbie -
Barbara Higbie; Vocals, Harp, Piano, Synthesizer
 前作ではバッハを、今回はクリスマス・キャロルの名曲を、たった一人で演奏しています。マルチタレントの本領発揮といったところでしょう。『WINTER JOY』に収録されました。

 

- Carol Of The Bells/ Windham Hill Artist -
Barbara Higbie; Harp
Andy Narell; Steel Drums
Paul McCandless; Oboe
Liz Story; Piano
Philip Aaberg; Synthesizers
Turtle Island String Quartet
Michael Manring; Bass

-We Three Kings/ Barbara Higbie -
Barbara Higbie ; Harp, Piano, Fiddle, Voices, Synthesiizer

Produced by Dawn Atkinson.
 バーバラは、このアルバムで2曲参加しています。まずはジョージ・ウィンストンの『DECEMBER』に収録されている“キャロル・オブ・ベルズ”を。バーバラのほか、アンディ・ナレル、マイケル・マンリング、ポール・マッキャンドレス、タートル・アイランド・カルテット、フィリップ・アーバーグ、そしてリズ・ストーリーがアンサンブルを奏でています。オープニングから派手に始まるのは良いのですが、フェードアウトして終わってしまうのが、何かもの足りなさを感じてしまいます。 また、レーベルがBMG傘下に入ったことにより、レコード会社がプロモーションビデオを作成、この曲に参加しているアーティストの演奏シーンを見ることができます。(SOLACEで見ることができます)。残念ながら『WINTER JOY』には収録されていません。

 もう1曲は“三人の博士”という邦題で知られている讃美歌52番です。ここでバーバラはハープ、ピアノ、フィドル、キーボード、ヴォーカルという多重録音ながら見事なアンサンブルを聴かせてくれます。♪We Three Kingsのほうは『WINTER JOY』に収録されました。

 

- The Simple Birth / Barbara Higbie -
Barbara Higbie; Celtic Harp, Violin, Piano, Bouzouki, Synthesizer, Voice
Nina Gerber; High-Stung Guitar, Bouzouki / Dawn Atkinson; Voice

- Angels We Have Heard On High / Windham Hill Artists -
Barbara Higbie; Celtic Harp
Philip Aaberg; Piano, Synthesizer / Ben Leinbach; Snare Drums
Michael Manring; Fretless Bass / Andy Narell; Steel Drums
Jackeline Rago; Drums / Jim Rothermel; Sopranino Recorder
Turtle Island String Quatet

 このアルバムでも、前作『A WINTER'S SOLSTICE IV』同様、ソロとアンサンブルで2曲参加しています。1曲目は多重録音によるソロ。ただし今回はNina Gerberがギターとブズーキ(ギリシアの民族楽器で8弦ギター)、プロデューサーのDawn Atkinsonがヴォーカルでさりげなくサポートをしてくれました。遠くから響いてくる聖者の行進?それとも冬の到来を告げる北風の舞? ブズーキのリズムに導かれてハープ、ヴァイオリンが伸びやかに赤児の誕生を祝い祈りの歌を歌います。『WINTER JOY』に収録されました。
 もう1曲は前作と同様、レーベルを代表するアーティストたちが交互にメロディを奏でる豪華な曲。今回参加しているのは、フィリップ・アーバーグのピアノ、バーバラ・ヒグビーのハープ、マイケル・マンリングのベース、アンディ・ナレルのスティール・ドラム、タートル・アイランド・クワルテット、ジム・ロザーメルのソプラノ・リコーダーです。そしてそのリコーダーが曲をリードし、賑やかカーニバルを思わせる演奏です。 オリジナルは賛美歌106番“荒野の果てに”。残念ながらこちらの曲は『WINTER JOY』には収録されていません。

 

- Coventry Carol / Barbara Higbie -
Barbara Higbie; Celtic Harp, Fiddle, Piano, Synthesizer, Accordio, Voice
Nina Gerber; Guitar
  ウィル・アッカーマンが立ち上げた新たなレーベルでも「冬」のアルバムが作られました(結果的には今作のみとなってしまったのは残念ですが)。バーバラがオープニングを務このアルバムの質の高さ、ウィンダム・ヒルを踏襲している内容であるということが瞬時に理解できるのではないでしょうか?『WINTER JOY』に収録されました。

 

- I Saw Three Ships / Darol Anger -
Darol Anger; Violin, Octave Mandolin, Takoma Papoose Guitar, Shaker, Keyboard
Derek Jones; String Bass / Barbara Higbie; Piano
Produced by Darol Anger.

- Snowfall Lullaby / Barbara Higbie -
Barbara Higbie; Harp, Violin, Piano, Accourdion
Nina Gerber; Guitar, Bozouki
Produced by Barbara Higbie.

 バーバラはこのアルバムでも2曲で参加してくれました。1曲目はダロール・アンガーとの久々のデュオ。ファンなら、この二人の名前が同じ曲の中でクレジットされているのを 見てひざを叩くにありません。近年、モントルーというバンドで一緒に行動していますが、この二人の 最初の出会い(デュオ)がウィンダム・ヒルの『TIDELINE』でした。もう1曲は荘厳な雰囲気をもった曲は、ハープの持つ魅力でしょうか?2でピアノ伴奏をつけていたバーバラのマルチぶりを発揮した演奏です。♪Snowfall Lullabyは『WINTER JOY』に収録されました。

 

- Come All Ye Shepherds/ Barbara Higbie -
Barbara Higbie; Hammered Dulcimer, Violin, Piano, Celtic Harp, Bouzouki, Synthesizer
 新春の凛とした空気のようなハープの音色に、青空を駆け抜けるようなヴァイオリンのメロディ。今回も 一人で多重録音によるアンサンブルを届けてくれましたが、2000年にはSlowbaby Recordより 『VARIATIONS ON A HAPPY ENDING』という、彼女にとっては初の全曲ピアノ・ソロによるアルバムをリリースしています。『WINTER JOY』に収録されました。

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS -2002-
- In Dulci Jubilo / Babara Higbie -
Barbara Higbie; Hammered Dulcimer, Violin, Piano, Celtic Harp, Bouzouki, Synthesizer
『WINTER JOY』に収録されました。

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS II -2003-
- Patapan / Babara Higbie -
Barbara Higbie; Hammered Dulcimer, Violin, Piano, Celtic Harp, Bouzouki, Synthesizer
『WINTER JOY』に収録されました。

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS I'LL BE HOME FOR CHRISTMAS -2004-
- Angels From The Realms Of Glory / Babara Higbie -
Barbara Higbie; Hammered Dulcimer, Violin, Piano, Celtic Harp, Bouzouki, Synthesizer
 

『WINTER JOY』に収録されました。

 

A WINDHAM HILL CHRISTMAS THE NIGHT BEFORE CHRISTMAS -2005-
- Silent Night/ Barbara Higbie-
Barbara Higbie; Piano, Violin, Harp, Guitar, Synthesizer, Voice Dawn Atkinson; Voice Produced by Dawn Atkinson.
 

 『CHRISTMAS』シリーズの四作目に収められている♩Silent Night。シリーズのプロデュースを務めたDawn Atkinsonも加わり荘厳に演奏されます。

 

CHRISTMAS JOY-2012-

 上記に紹介したバーバラの冬の作品を、彼女自身のレーベルからベスト盤として編んだ一枚。ジャケットはとてもウィンダム・ヒル的なので、これに新曲、未発表曲が加わっていればチョイスしたのですが… (笑)


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