星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

小寒(2023年1月6日) 太陽黄経285度

【暦便覧】には、

「冬至より一陽起るが故に陰気に逆う故、益々冷ゆる也」

とあります。この日から寒の入り。
「小寒の氷、大寒に解く」の故事があるように、
小寒と大寒の気温は、
小寒の方が寒さが厳しい地方が多いのです。

 

 

天文学的には 太陽が黄経255度を通過する時をいいます。
(2023/01/06/ 00h05m)



 真冬の玄関とは裏腹に、太陽のまわりを1年かけて1周する地球は1月5日に近日点を通過します。地球をはじめとする8つの惑星はヨハネス・ケプラーが発見した法則に従って楕円軌道を描いているため、つねに一定の距離を保っているわけではなく、太陽に近づいたり遠のいたりしています。ちなみにもっとも遠ざかるのは半年後の7月7日。


(左2022/07/09-右2023/01/04)




大寒(2023年1月20日)太陽黄経300度

【暦便覧】には、

「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」

とあります。

一年で最も寒く、各地で最低気温が記録されます。
北国では冬の盛りですが、南国では柳の芽吹きなど、
春の兆しが届けられる頃でもあります。

 

 

 



天文学的には太陽が黄経210度を通過する時をいいます。
(2023/01/20/17h30m)
 

~参考書~
暦の風景(SEISEISHA) ISBN4-88350-030-6:野呂希一・荒井和生
雨の名前(小学館) ISBN4-09-681431-8:高橋順子・佐藤秀明
風の名前(小学館) ISBN4-09-681432-6:高橋順子・佐藤秀明
理科年表2023
(丸善) ISBN978-4-621-30737-3
天文年鑑2023(誠文堂新光社) ISBN978-4-416-52294-3

年中行事覚書(講談社学術文庫) ISBN978-4-06-158124-1:柳田國男

国立天文台天文情報センター暦計算室

~写真~
皆川敏春

 

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