【暦便覧】には、 “夏の立つがゆえ也” とあります。淡い春の色から新緑が目立ち始め、光風と呼ばれる爽やかな風が心地よく木々の間を渡ります。果物の花と実がすれ違う季節でもあります。
“万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る ” とあります。 万物しだいに長じて天地に満ち始める、という意味です。 蚕が眠りから覚めて桑を食すようになり、 麦の穂が伸びて田植えの準備が忙しくなる時節。 そろそろ梅雨が地に恵を与える頃でもあります。
~参考書~ 暦の風景(SEISEISHA) ISBN4-88350-030-6:野呂希一・荒井和生 雨の名前(小学館) ISBN4-09-681431-8:高橋順子・佐藤秀明 風の名前(小学館) ISBN4-09-681432-6:高橋順子・佐藤秀明 理科年表2023(丸善) ISBN978-4-621-30737-3 天文年鑑2024(誠文堂新光社) ISBN978-4-416-62341-1 年中行事覚書(講談社学術文庫) ISBN978-4-06-158124-1:柳田國男 国立天文台天文情報センター暦計算室
~写真~ 皆川敏春
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