変則的なアルバムで(ジャケットも観音開きで三面になるワイドショット)、A面(CDでは5曲目まで)には、彼女の憧れだったファドのグループとの共演、B面がこれまでの久保田早紀を伝える内容になっています。。「サウダーデ」とは、ポルトガル語で情景という意味だそうで、そうなるとB1とB3が同じ意味ですね。 それはさておき、A面のなんと自然なサウンドを聴かせてくれるのでしょうか?彼女の歌声や、今までの雰囲気、そして歌詞までもがこのときのために温存されていたと思えて来ます。特に再録となった ♪異邦人なんかは、よっぽどこっちの方がピッタリのような気がします。
さて、そのA面ですが、アルバムタイトルの
憧憬さながらに、彼女はポルトガル(リスボン)に足を運んで、素晴らしいセッションができたようです。現地のミュージシャンとの共演は、新境地をもたらせてくれたのでしょう。全く雰囲気の違ったアルバムとなりましたが、たった5曲とはもったいない。今ならきっと、フル・アルバムに仕上げただろうし、未発表テイクなど残っているのではないでしょうか?B面も、当時の久保田早紀らしいサウンド(♪9月の色はシングルでした)です。
Guitaria Partuguesa; Antonio Chainho
Guitaria Partuguesa;Antonio Parreira
Viola; Martinho d'Assuncao
Viola Baixo(Acoustic Bass); Pedro Nobrega