星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(BWV1001~BWV1006)
 無伴奏チェロ組曲(BWV1007-1012)とほとんど同時期に書かれていた無伴奏ヴァイオリンのための曲集。こちらもチェロ組曲同様、ヴァイオリン奏者にとっては聖典的な曲集。素人にはとっつきにくかった(私ん耳が慣れていなかった】作品でしたが、様々な人の演奏で鍛えられ(笑)、今では演奏者が聖典と崇めるのもわかるような感じになりました(わかってないけど、とにかくすごい曲だというのは音を聞けば分かるようになりました。メロディが複数出てくるところなんか!)

 この曲を知ったきっかけは、カール・セーガンの『コスモス』の中で使われていたことによるものです。そこでは「パルティータ第3番」のガヴォットが流れます。人類の進化を、もっとも単純な単細胞生物から、コンピューターグラフィックを使った一筆書きのアニメーションで。この曲を知らなかったので、このアニメーションのために作曲されたのだとばかり思っていました。そればバッハの無伴奏だと知ったのは、サントラ盤がリリースされたからです。 それからシュロモ・ミンツの演奏、日本人の演奏、クイケンなどのバロック・ヴァイオリンの演奏と、様々なレコードを手に取り、演奏者の解釈を♪ガヴォットを基準に楽しんできました。このSACD盤は英国のパブロ・ベズノシュークがLinnというオーディオ・メーカーでレコーディングした、まさに高音質を売りにしたアルバムです。ジャケットがなんとなくEMCを彷彿とさせます。
 
無伴奏チェロ組曲(BWV1007~BWV1012)
 
 1717年-1723年(ケーテン時代)頃の作曲。近年まではチェロの練習曲といった扱いを受けていた曲集。20世紀になってパブロ・カザロフの演奏で知名度が上がり、それ以降はチェロの聖典とされた曲集(バッハはみんなそんな感じ?)。
有名な第1組曲のプレリュードを初めて意識して聴いたのはウィンダム・ヒルの「ウィンター・コレクション2」でのマイケル・ヘッジスのハープ・ギターによる演奏。バッハはクリスマスにあうなぁ、と思いましたが、原曲を初めて聴いたのはミッシャ・マイスキーの最初の全曲集。確か、シュロモ・ミンツと併せてグラモフォンが企画した新人アーティストによる新バッハ全集シリーズみたいなものの一枚でした。私が持っているカタログでも2人の録音評がずば抜けてよくて、当時あこがれていた「デジタル録音」という言葉もチョイスする基準になっていました。
最初のSACDは二度目の録音となる鈴木秀美氏の演奏、そしてスッパラというギターのように抱えて奏でるチェロの寺神戸亮氏(彼はVnと両方レコーディングしている)、そして上のアルバムの奏者の義兄であるリチャード・タニクリフ(パブロはリチャード夫人の弟だそう)。リン・レコーズのジャケットにまず惹かれというチョイスでしたが、
ゴルトベルグ変奏曲(BWV988)
 1742年に出版された「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」 が正式な名称で、一般には「ゴルトベルグ変奏曲」で知られている曲集です。これはバッハが音楽を手ほどきしたヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756)が不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から「ゴルトベルク変奏曲」の名で呼ばれるようになったとか。
  バッハの他の曲と同様、一躍神聖化の高みにまで押し上げたのがグールドの1955年のデビューアルバムでした。録音がいささか古いのと、デジタルによるレコーディング(奇しくもグールドのラストアルバム)とでは、やはり後者をチョイス。彼の鼻歌もSACDで、あたかも目の前で弾いてくれている感じになっている感触は、思った通りです(SACDさまさま)。
平均律クラヴィーア曲集(BWV846〜893)
 
 1巻と2巻合わせて48曲で構成され、第1巻 (BWV846〜869) は1722年、第2巻 (BWV870〜893) は1744年に完成。私がこの曲を聞いたのは、惑星探査機ボイジャーにつみ込んだゴールデン・レコードにグールドの演奏が選曲(BWV870の前奏曲)された、と知ってからで、ただ、あまりにも膨大なスケールのため、有名な第1巻のBWV846のみしか聞くことはありませんでした。それも、天界の音楽を研究していくうちに「やはりバッハは避けられない」と、意を決して望んだのがリヒテルのSACDです。リヒテルの演奏は、通常のCDではあまりピンとくるものがなく、かえってこの曲集から遠ざかってしまったかもしれません。なんか、音がよろしくない…
 とはいっても、あちこちで「名演奏」という言葉を耳にしていたものなので、何度もチャレンジしては挫折する日々が続きました。そこに登場したのが2012年のSACD盤。モヤモヤとした「変な」エコーは相変わらずですが、音場はよっぽどこちらのフォーマットで聴いた方が自然に耳に入ってきます

「平均律曲集第2収録されていた関係から。バッハのこの曲集がピアノ音楽の旧約聖書と呼ばれているのに対し、新約聖書をベートーヴェンのピアノソナタ(第1番~第32番)と音楽世界では呼ばれています。

 

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)
無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(BWV1001~BWV1006)
 無伴奏チェロ組曲(BWV1007-1012)とほとんど同時期に書かれていた無伴奏ヴァイオリンのための曲集。こちらもチェロ組曲同様、ヴァイオリン奏者にとっては聖典的な曲集。素人にはとっつきにくかった(私ん耳が慣れていなかった】作品でしたが、様々な人の演奏で鍛えられ(笑)、今では演奏者が聖典と崇めるのもわかるような感じになりました(わかってないけど、とにかくすごい曲だというのは音を聞けば分かるようになりました。メロディが複数出てくるところなんか!)

 この曲を知ったきっかけは、カール・セーガンの『コスモス』の中で使われていたことによるものです。そこでは「パルティータ第3番」のガヴォットが流れます。人類の進化を、もっとも単純な単細胞生物から、コンピューターグラフィックを使った一筆書きのアニメーションで。この曲を知らなかったので、このアニメーションのために作曲されたのだとばかり思っていました。そればバッハの無伴奏だと知ったのは、サントラ盤がリリースされたからです。 それからシュロモ・ミンツの演奏、日本人の演奏、クイケンなどのバロック・ヴァイオリンの演奏と、様々なレコードを手に取り、演奏者の解釈を♪ガヴォットを基準に楽しんできました。このSACD盤は英国のパブロ・ベズノシュークがLinnというオーディオ・メーカーでレコーディングした、まさに高音質を売りにしたアルバムです。ジャケットがなんとなくEMCを彷彿とさせます。
 
無伴奏チェロ組曲(BWV1007~BWV1012)
 
 1717年-1723年(ケーテン時代)頃の作曲。近年まではチェロの練習曲といった扱いを受けていた曲集。20世紀になってパブロ・カザロフの演奏で知名度が上がり、それ以降はチェロの聖典とされた曲集(バッハはみんなそんな感じ?)。
有名な第1組曲のプレリュードを初めて意識して聴いたのはウィンダム・ヒルの「ウィンター・コレクション2」でのマイケル・ヘッジスのハープ・ギターによる演奏。バッハはクリスマスにあうなぁ、と思いましたが、原曲を初めて聴いたのはミッシャ・マイスキーの最初の全曲集。確か、シュロモ・ミンツと併せてグラモフォンが企画した新人アーティストによる新バッハ全集シリーズみたいなものの一枚でした。私が持っているカタログでも2人の録音評がずば抜けてよくて、当時あこがれていた「デジタル録音」という言葉もチョイスする基準になっていました。
最初のSACDは二度目の録音となる鈴木秀美氏の演奏、そしてスッパラというギターのように抱えて奏でるチェロの寺神戸亮氏(彼はVnと両方レコーディングしている)、そして上のアルバムの奏者の義兄であるリチャード・タニクリフ(パブロはリチャード夫人の弟だそう)。リン・レコーズのジャケットにまず惹かれというチョイスでしたが、
ゴルトベルグ変奏曲(BWV988)
 1742年に出版された「2段鍵盤付きクラヴィチェンバロのためのアリアと種々の変奏」 が正式な名称で、一般には「ゴルトベルグ変奏曲」で知られている曲集です。これはバッハが音楽を手ほどきしたヨハン・ゴットリープ・ゴルトベルク(1727-1756)が不眠症に悩むカイザーリンク伯爵のためにこの曲を演奏したという逸話から「ゴルトベルク変奏曲」の名で呼ばれるようになったとか。
  バッハの他の曲と同様、一躍神聖化の高みにまで押し上げたのがグールドの1955年のデビューアルバムでした。録音がいささか古いのと、デジタルによるレコーディング(奇しくもグールドのラストアルバム)とでは、やはり後者をチョイス。彼の鼻歌もSACDで、あたかも目の前で弾いてくれている感じになっている感触は、思った通りです(SACDさまさま)。
平均律クラヴィーア曲集(BWV846〜893)
 
 1巻と2巻合わせて48曲で構成され、第1巻 (BWV846〜869) は1722年、第2巻 (BWV870〜893) は1744年に完成。私がこの曲を聞いたのは、惑星探査機ボイジャーにつみ込んだゴールデン・レコードにグールドの演奏が選曲(BWV870の前奏曲)された、と知ってからで、ただ、あまりにも膨大なスケールのため、有名な第1巻のBWV846のみしか聞くことはありませんでした。それも、天界の音楽を研究していくうちに「やはりバッハは避けられない」と、意を決して望んだのがリヒテルのSACDです。

「平均律曲集第2収録されていた関係から。バッハのこの曲集がピアノ音楽の旧約聖書と呼ばれているのに対し、新約聖書をベートーヴェンのピアノソナタ(第1番~第32番)と音楽世界では呼ばれています。

 

 リヒテルの演奏は、通常のCDではあまりピンとくるものがなく、かえってこの曲集から遠ざかってしまったかもしれません。なんか、音がよろしくない…
 とはいっても、あちこちで「名演奏」という言葉を耳にしていたものなので、何度もチャレンジしては挫折する日々が続きました。そこに登場したのが2012年のSACD盤。モヤモヤとした「変な」エコーは相変わらずですが、音場はよっぽどこちらのフォーマットで聴いた方が自然に耳に入ってきます
 

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