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プレイヤーがユニバーサル対応で、しかもDVD-Audio非対応だったら手を出すことはしなかったであろうフォーマット・・・ しかし、一度体験してしまうと、この驚異的な体験から逃れることが出来ない覚醒が潜んでいます。特にこうしたプログレ物は危険度が高い(笑)。1曲目からガツンとやられた感じです。今まではプログレと言ったら、私にとってはイエスであり、フロイドだったのですが、このサラウンド化を通じて、やっとこのアルバムの凄さがわかったような気がします(2009) |
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邦題は『暗黒の世界』。何となくキッスにも通じそうなアルバムタイトルだなぁ、と追いつつも個人的にはクリムゾンのジョン・ウェットン三部作の中で、もっとも地味なアルバムと感じるワタクシ。(2011) |
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それまでの硬派な布陣(3人というトリオからして硬派?)から一変して、なんともグニャグニャなサウンドを聴かせるメンバー(笑)。ギターにはなんとエイドリアン・ブリュー(CMに出ちゃうしね)、ベースにはスティック・ベースのトニー・レヴィン(彼は今、ウィル・アッカーマンのスタジオ・ミュージシャンとして雇われている?)。ドラムは変わらずビル・ブラッフォードに、御大ロバート・フィリップ。玄人集団と言うメンツでいえば、抜けたウェットンが結成したUKに対抗しているのでは、などと考えてしまいました。そのUKにもブラッフォードいるし。どうなってんだプログレと思いつつ、こうした交流試合的な応酬は大好きです。(2011) |
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クリムゾンのDVD-Audio化にあたった同じプロダクション(Steve Wilson)の手によるイエスの作品がとうとう彼の手に掛かってDVD-Audio化されるようになりました。今まで、あまり音質にこだわるようなバンドではなかったので、出来ることなら日本がSACD化したように、1970年代に発表した全作品をDVD-Audio化してもらいたいものです。 |
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イエスのDVD-Audio第二弾は「こわれもの」に行くと思いきや、その前のトニー・ケイが中心(笑)、スティーヴ・ハウ加入後のアルバムが選ばれました。時分ではDVD-Audioで注文したつもりだったのですが、ブルーレイで届きました。まぁ、再生もできるし、コンテンツもDAよりも多いからいいか、と思っていますが、棚に並べた時の違和感が… 音はこれまで以上にないぐらいの臨場感ありで文句なしです。(2014) |
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イエスのDVD-Audio第三弾は待ってましたの「リレイヤー」。個人的には「ドラマ」か今作を願っていたので、彼(Steve Wilson)のブログにこのジャケットが表示されたときには鳥肌が立ちました。なんでも好きなアルバムしか手掛けないとかコメントしているので、なんだかこういう選択は嬉しくなってしまいます。(2014) |
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2015年、クリス・スクワイアが亡くなった。私のいちばん好きだったベーシスト。昨年、息子と、オリジナルメンバーではなかったけれど、好きなバンドを一緒に見られて良かったと思う。そしてそれが最後の彼を眺める機会になってしまったのは、本当に寂しい。 今ミックスは、もしかしたら外されるのではないかと懸念していた、イエスを代表するアルバム。日本でもDVD-Audioとしてリマスターでリリースされたこともありますが、できることなら同一のエンジニアに手がけてもらった方が、サウンドも統一されていて聞きやすい者です(精神的にもね)。といわけで、やっとこの大傑作がリ・イシューされました。正確にはプログレッシブロックを代表するアルバム。当初、スティーヴ・ウィルソンは「自分の好きなアルバムだけをチョイスしている」ということを言っていただけに、このアルバムの名前が見当たらなかった時、「好きじゃねーのか」と残念に思っていたのですが、もしかしたらクリスの死が、彼にやる気を起こさせたのだとしたら、ちょっと皮肉だ。何と言っても、クリスのトレードマークであるベースがゴリゴリと鳴っているから。 メンバーそれぞれのソロをフューチャーされた作品だけに、その楽器一つ一つの音がクリアに分離されて再生されます。演奏にごまかしのきかないフォーマットが登場し、されにクレイジーなアーティストたちのプレイが迫ってくるようです(2015) |
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もっとも難解と言わざるを得ない2枚組の大作が登場。サラウンド・ミックスを行ったSteve Willsonにとっては、やりがいのある仕事難じゃないかと思ったりして(笑)。これによって楽器の分離や、音の構成などがくっきりとなり、実は「難解」でもなんでもなく、もっとポップに近い内容なんだなぁと思いました(2015) |
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1973年に発表されたリック・ウェイクマンの1stソロアルバム。邦題を『ヘンリー8世の6人の妻たち』。かねてからYesのアルバムがマルチ化されるにつれ、リックのアルバムもマルチにふさわしいと思っていましたが、もともと製作時に4チャンネルとして制作されていたそうです(Quad Mixなのだそうだ)。 リックのステージを見ると、彼を取り囲むようにしたキーボード軍が、リスナーを中心にぐるりと取り囲むのだろうと想像すると、トリハダものです。今でもソロコンサートの際に演奏される名曲がずらり。私の中には初めて聴いた時シンセサイザー、イコール冨田勲みたいなところがあって、リック・ウェイクマンの作品がなんと平坦に聞えたことか(笑)。それがやっとオリジナル音源で立体的に聴くことができるわけです(2015) |
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1975年に発表されたリック・ウェイクマンの2ndアルバム。邦題は『アーサー王と円卓の騎士たち』。1stと同時にこのQuad Mixを収録したDVD-Audio(でしょ?)がボーナス・ディスクとしてついて来ているので、私はそれを目当てに購入しました。 |
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THE QUEST/ Yes(2021) |
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2014年の『HEAVEN & EARTH』以来7年ぶり、クリス亡き後の初めてとなるアルバムです。その間もいろいろなプロジェクトを立ち上げていたから、もうそんなになるのか… と時間の経つのが早いこと。先のArc of Lifeという活動をはじめた若手イエス・メンの活動に触発されたのか、本家が再び始動。プロデュースもハウが行なってます。イニシアチブを握ったス ティーヴ色が強く、今までにないぐらい、ヴォーカルのキーが低い(笑)。そしてクリスの後任として、その重圧にも答えながら、クリスっぽいベースを奏でる ビリーのがんばりが凄まじいばかりです。 |
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