プログレッシブ・ロックなど
 プログレッシブ・ロックって、割と好きです。イエスとか、フロイドとか、クリムゾンとか… ここではそういったアーティストたちのアルバムを、そして、やはりこうしたマルチ・サラウンドになったアルバムを紹介します。
 

 

 プログレの中でもクリムゾンは、イエスほど好きなバンドではありませんが、それでも同じジョンという名のベーシストの声には惹かれます。音があっちこっちのスピーカーに移動するというトリップを聞かせてくれますが、ヴォーカルは比較的リアスピーカーから鳴っています。そのためにやや重心が宙に浮いてしまっている感じ。

 音とは関係ありませんが、ディスプレイでメニューを選ぶ(この辺りがDVDらしい)時に、ジャケット裏にあるオーディオレベルメーターがレッドゾーン(音量大)に針が動くあたり、なかなか凝った作りをしているなぁと思います。(2009)

 

 プレイヤーがユニバーサル対応で、しかもDVD-Audio非対応だったら手を出すことはしなかったであろうフォーマット・・・
 しかし、一度体験してしまうと、この驚異的な体験から逃れることが出来ない覚醒が潜んでいます。特にこうしたプログレ物は危険度が高い(笑)。1曲目からガツンとやられた感じです。今まではプログレと言ったら、私にとってはイエスであり、フロイドだったのですが、このサラウンド化を通じて、やっとこのアルバムの凄さがわかったような気がします(2009)

 

 個人的にはクリムゾンのジョン・ウェットン三部作の中で、もっとも地味なアルバムと感じるワタクシ。(2011)

 

 それまでの硬派な布陣(3人というトリオからして硬派?)から一変して、なんともグニャグニャなサウンドを聴かせるメンバー(笑)。ギターにはなんとエイドリアン・ブリュー(CMに出ちゃうしね)、ベースにはスティック・ベースのトニー・レヴィン(彼は今、ウィル・アッカーマンのスタジオ・ミュージシャンとして雇われている?)。ドラムは変わらずビル・ブラッフォード。(2011)

 

 

 クリムゾン・ファンの間ではもっとも人気の高い作品が、DVD-Audioでもトリの形で登場しました。今まで、サウンド・フェチだったロバートも、ここに来てやっと満足の行くフォーマットに出会ったのではないでしょうか?5chに囲まれてこれらのサウンドを聞いて驚くのは、レコーディング当時からかなりクオリティの高い音で、マスターテープに録音されていたこと。それが、各スピーカーに分離して、プレイヤーとリスナーがほとんど同じ次元でアルバムを追体験することができる喜びが、このシリーズのウリになっています。(2012)

 

 クリムゾンのDVD-Audio化にあたった同じプロダクション(Steve Wilson)の手によるイエスの作品がとうとう彼の手に掛かってDVD-Audio化されるようになりました。今まで、あまり音質にこだわるようなバンドではなかったので、出来ることなら日本がSACD化したように、1970年代に発表した全作品をDVD-Audio化してもらいたい物です。
 すでに日本をはじめ、Audio FidelityからもSACD化されているアルバムなので、できることならほかのアルバムから始めてくれれば良かったのにい、と思ってしまいましたが、これ以降とりあえず70年代のアルバムを進めていくようなので、とりあえずこの版が決定打と言えるのではないでしょうか?(2013)

 


 イエスのDVD-Audio第二弾は「こわれもの」に行くと思いきや、その前のトニー・ケイが中心(笑)、スティーヴ・ハウ加入後のアルバムが選ばれました。時分ではDVD-Audioで注文したつもりだったのですが、ブルーレイで届きました。まぁ、再生もできるし、コンテンツもDAよりも多いからいいか、と思っていますが、棚に並べた時の違和感が… 音はこれまで以上にないぐらいの臨場感ありで文句なしです。(2014)

 

 イエスのDVD-Audio第三弾は待ってましたの「リレイヤー」。個人的には「ドラマ」か今作を願っていたので、彼(Steve Wilson)のブログにこのジャケットが表示されたときには鳥肌が立ちました。なんでも好きなアルバムしか手掛けないとかコメントしているので、なんだかこういう選択は嬉しくなってしまいます。(2014)

 

 もっとも難解と言わざるを得ない2枚組の大作が登場。これによって楽器の分離や、音の構成などがくっきりととなり、実は何回でもなんでもなく、もっとポップに近い内容なんだなぁと思いました(2015)

 

 

 やっとこの大傑作がリ・イシューされました。メンバーそれぞれのソロをフューチャーされた作品だけに、その楽器一つ一つの音がクリアに分離されて再生されます。演奏にごまかしのきかないフォーマットが登場し、されにクレイジーなアーティストたちのプレイが迫ってくるようです(2015)

 

 

 すっかり『エクソシスト』のイメージが定着している「冒頭」部分ですが、それを過ぎると様々な楽器が登場する、いわばロック版ブリテンの『青少年のための管弦楽』あるいはラヴェルの『ボレロ』ではないでしょうか? 繰り返し同じメロディが、様々な楽器によってなぞられる… これをDVD-Audioのリミックス(5.1 Surround Sound Mix)で聴く喜びはたまらなく面白い体験です。
 先にリック・ウェイクマンも『デラックス版』としてリ・イシューされましたが、そちらは4チャンネルで、あまり続々感を感じなかったのですが、こちらは5.1なので、さらに奥まで入り込めたという感じ。SACD-SHMも良かったのですが、これを聴いたら、これ以外聞けないでしょう、と大推薦の一枚!

 

 

 1973年に発表されたリック・ウェイクマンの1stソロアルバム。邦題を『ヘンリー8世の6人の妻たち』。かねてからYesのアルバムがマルチ化されるにつれ、リックのアルバムもマルチにふさわしいと思っていましたが、もともと製作時に4チャンネルとして制作されていたそうです(Quad Mixなのだそうだ)。

 リックのステージを見ると、彼を取り囲むようにしたキーボード軍が、リスナーを中心にぐるりと取り囲むのだろうと想像すると、トリハダものです。今でもソロコンサートの際に演奏される名曲がずらり。私の中には初めて聴いた時シンセサイザー、イコール冨田勲みたいなところがあって、リック・ウェイクマンの作品がなんと平坦に聞えたことか(笑)。それがやっとオリジナル音源で立体的に聴くことができるわけです(2015)

 

 2015年に『ヘンリー8世の6人の妻たち』と同時に『アーサー王と円卓の騎士たち』も、元の状態(Quad Mix)でリ・イシューされました。『ヘンリー』同様、マルチの恩恵を受けて音が飛び回るのかと期待していたのですが、スティーヴ・ウィルソンが手掛けるリミックス・シリーズほどのサラウンド感が味わえず、ちょっと残念。ま、通常の2chステレオで聴いていた頃よりは、ずっと立体的な音像なんですけどね。もしかしたらうちの環境がチープすぎ?(2015)

 

Yesのページ

 

 1968年結成のヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターのキーボーディスト。自らオルガンを設計し、バッハの『ゴルトベルグ変奏曲』もレコーディングしており、ホルストの『惑星』はシリーズ第二弾。オルガン版としては3人目のアレンジャー。サラウンドだったらなお良かったのに… ジャケット左は2009年に始まったダウンロード版のジャケット。右は2013年にCDでリリースされたディスクのジャケット。