星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

9月28日 「M77」

 僕が見てきた天体の中では、最も遠くにある銀河だ。5200万光年の彼方からはるばる届いた淡い光を、こうして覗いているこの瞬間というものが、どれだけ儚い時間なんだろう。光の旅から考えれば、僕の人生だって一瞬のうちに終わっているに違いない。そんなことを思うと、僕が生きている間だの時間が、とても貴重なんだということを思い知らされる。こんなにも微かで、たぶん多くの人たちの目には届かない淡い光から、大事なことを教えてもらう。

 秋は、特にこの手の銀河が多いんだけど、冬の星座たちが“ランラン”と東の空から昇ってきているから、どうも落ちついてみていられない。だから時々、フォーマルハウトのことを忘れてしまうことがあるくらいだ。(03h20m)

屈折80ミリ42倍
反射120ミリ144倍




2023年9月28日 晴れ「小望月」

 ここ数日、急に秋の気配がやってきました。つい1週間前までは夏日が各地で続いていたのに、朝晩の冷え込み方は11月中旬並みだという。

 今日は明日の中秋の名月前日、小望月だ。湖面に雲母がキラキラと伸びたり縮んだり。時折車が通り過ぎる音がするぐらいで、静かな夜だ。






--- 一番星のなる木(2023)


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