星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

6月6日 金星の日面通過

 2012年の「金星の日面通過」は2004年以来の珍現象。次は2112年12月16日まで起こらないので、現在地球上にいる人たちにとって最後の日面通過です。前回は2004年で、幸いにも人生で二度、この現象を見ることが出来ました。何よりも、金星と比べると頻繁に起こる水星のそれと違って、太陽面に表れる存在感がまるで違います。それだけでも見ていて感動もの。そして先月起きた金管日食に続く大物現象です。 

 潜入初めは大雨で「ヴィーナスもシルエットをさらすことに恥じらいを?」などと考えて、2004年に見ているし、諦める覚悟でいましたが、今回は早々に地元を離れ、母のお見舞いを兼ねて場所を移動すれば、なんとか晴れ間の下に行けるかもしれないと、生まれ故郷である常盤平に寄ったりして、最終的には三郷まで行き着いてしまいました。しかし、結果的にはその判断は大成功で、金星が太陽の全面を通り過ぎていく最後の30分だけを、なんとか見ることができたのです。
 
 現象的には金管日食と全く同じなのに、見上げる人は皆無で、母の入所しているケアセンターの駐車場には私一人が、雲越しの太陽の姿を眺めています。2004年の時は、公民館の前で、訪れた人たちに望遠鏡の投影版を使って楽しんでもらいましたが、今回はたった一人で楽しませてもらいました。地元では、晴れ間を探して新幹線に乗り込んだサザンクロスのJさんから「晴れた晴れた」「見える見える」といったメールを読みながら、懐かしい感触を味わいました。

上野の国立科学博物館では終始曇天で見られなかったそうです。四街道では十数分だけ見えたとのこと。今回、関東地方は雨に泣かされた感じです。

(星語り)

 


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