星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

THE COMET
彗星 豊田貴志 -1980-




 1986年、76年ぶりに回帰したハレー彗星の地球接近の前「宇宙人と遭遇し、UFOに同乗する」という空想を描いた1stソロ・アルバム。それまでは音楽家集団タジ・マハルのメンバーとして活動していました。ちなみにこのアルバムは、そんな空想作品にも関わらず「日本ハレー協会」が推薦しています。

  1980年にレコーディングされたこのアルバム。星が好きになって間もない頃だったので、当時は全く知る由もなかったのですが、のちにCDもリリースされていたようで、すでに廃盤。私はアナログ盤(ソニーの最高音質レコードと歌われていたマスター・サウンド・シリーズ)を所持しています。

 豊田貴志はタージ・マハル旅行団のメンバーで、ソロになって初めてのリリースが、この『彗星』。他に宇宙ものとしては癒し的な性格が強い『ZODIAC(黄道十二宮)』があり、そちらと比べると『彗星』はかなりアグレッシブな作りです。特に特徴的なのはヴァイオリンの音色ですが、なんとなくUKにいたエディ・ジョブソンを連想してしまいます。

曲は以下の8つで構成されています。

- Side A -
1. 誕生:彗星誕生(Birth of the Comet)
2. 誘惑:木星接近(Tempter Jupiter)
3. 自由:小惑星帯通過(Asteroid's Zone)
4. 闘争:火星(March of Mars)
 
- Side B -
1. 業:地球(Kaarma Planet)I. Primitive Earth _ II. Sky & Satisfaction
2. 投射:月(Moving Moon)
3. 突入:太陽回帰(Corona)
4. 回生(SAYONARA)
 シンセイサイザーのみの演奏ではなく、これにピアノ、ヴァイオリン、ギター、ベース、そしてコーラスといった一人多重録音という音作りに独自のサウンドを聴くことができます。



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