宗教裁判で傷ついたガリレオ・ガリレイは
幽閉先(自宅)で傷心の日々を送っていたのでしょうか?
太陽観測で、ほぼ失明し、研究も実験もできなくなってしまったのですから

そんな彼の心の慰めとなったのは
父ヴィンチェンツォ(Vincenzo Galilei:1525-1591)、
そして弟のミケランジェロ(Michelagnolo Galilei: 1575-1631)
彼らが作曲したリュート音楽だったのかもしれません。

幸いなことにヴィンセンツィオも、ミケランジェロの楽曲も楽譜が残され
たびたび演奏されています。
嬉しいことにレコーディングも。

ガリレオが聴いた、あるいは弾いたかもしれないと考えると
今まで、伝記などでしか接していかなった彼の存在が
急に身近な存在になって事が不思議でなりません。

 
 
 
 
 

 ジャケットに使われている筒状のシロモノ。これはガリレオが製作した天体望遠鏡です。兄は偉大な天文学者、父は平均律やオペラの発展に寄与した音楽学者。そんな環境に囲まれて、弟のミケランジェロは父と同じ道を歩みました。ポーランドの宮廷でリュート奏者になりました。ガリレオは父よりもリュートの腕があったとか、実験にはリュートの弦を使ったとか、彼もリュート(音楽)との関わりがあったようです。

 このアルバムの主人公であるミケランジェロは、兄よりも早く亡くなっていますが、妻と子供4人が義兄ガリレオを頼ってイタリアに来ましたが、全員がペスト(いわゆる黒死病)で死亡するという悲劇が伝えられています。次のアルバムは、残念ながらデジタル・ダウンロードというフォーマットでの視聴でしたが、このアルバムは2014年にレコーディングされたもの。


 
 
 
 

 天文学者ガリレオ・ガリレイの弟、ミケランジェロの作品集。残念ながらデジタル・ダウンロードというフォーマットでしか手に入らず(CDはべらぼーに高い!)。トッカータを中心とした選曲ですが、どこかの教会、もしくは修道院なのでしょうか、のどかな野鳥の声が良く聴こえます。時を超えて、400年以上前の世界が広がりす。

 

 
 
 
 
 

 ガリレオの父、ヴィンチェンツォは、初のオペラ作品が誕生のきっかけとなるカメラータの一員であり、音響学、音楽理論の発展に大きくその名を刻んでいます。息子の偉大な業績の陰に隠れていますが、父の音楽での貢献も大きく、ここにレコーディングされた曲集も、のちにバッハへと引き継がれることになる重要作のようです。

 
 
 
 
 

 以前からリリースされていたのは知っていましたが、やっと手にいれることができた待望の一枚。ルネッサンスの音楽は、今では数多くの作品を聴くことができるので、別段珍しいものでもないのですが、やはり息子にガリレオという大物(笑)というだけで、おのずと(私の)扱いが変わってくるのは仕方がありません(笑)。最近の古楽演奏には、当時のオリジナル楽器を使ってレコーディングをしてくれることも珍しくはありませんが、リュート奏者のAndrea Damianiは1990年に製作されたレプリカを使用しています。ここに聴く音楽は、リュート・ソロのため、南極か聞き進めていくうちに、だんだん単調な音色にだれて来てしまいますが、そんなことに関係なく「あのガリレオも奏でたかもしれない」という希少価値のために星空の下で聴く喜びを体験できます。

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