星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

ポケットに音楽を詰め込んで星を見に行こう
(グスタフ・マーラー編)

 個人的にマーラーの交響曲は、他の作曲家と違って聴く機会が多かったこともあって、大オーケストラのための交響曲が、シンプルなピアノへの編曲は、今と違って別の意味で興味の矛先が向いていました。今では、本人の編曲じゃないと聴く気にならないジャンルなのですが、この当時は、あの音がどんな感じで聞こえてくるのだろうという興味からでした。




 以下はEvelinde Trenknerを中心とするデュオのマーラーの交響曲です。

交響曲 第6番 イ短調
アレクサンダー・フォン・ツェムリンスキー編曲

交響曲 第7番 ホ短調
アルフォード・カッセラ編曲

Piano Duo Zenker/Trenkner

1991

 マーラーの交響曲へのピアノ編曲は、作曲者本人によるものではなく弟子たちの手によるものです。その点、個人的な興味が半減していますが、今ではこうした趣向で音楽を持ち出すようになってからは、それはそれで良くなったという考えに代わってきました。マーラーに限って、なぜか室内楽という小編成よりは、ピアノ版の方がお気に入りです。





交響曲 第1番 ニ長調
ブルーノ・ワルター編曲

交響曲 第2番 ハ短調
ブルーノ・ワルター編曲

Steinway Concert Grand Piano D, 1901 #100398

 個人的にマーラーの交響曲は、他の作曲家と違って聴く機会が多かったこともあって、大オーケストラのための交響曲が、シンプルなピアノへの編曲は、今と違って別の意味で興味の矛先が向いていました。今では、本人の編曲じゃないと聴く気にならないジャンルなのですが、この当時は、あの音がどんな感じで聞こえてくるのだろうという興味からでした。





交響曲 第5番 嬰ハ短調
オットー・ジンガー編曲

Steinway Concert Grand Piano D, 1901 #100398

 個人的にマーラーの交響曲は、他の作曲家と違って聴く機会が多かったこともあって、大オーケストラのための交響曲が、シンプルなピアノへの編曲は、今と違って別の意味で興味の矛先が向いていました。今では、本人の編曲じゃないと聴く気にならないジャンルなのですが、この当時は、あの音がどんな感じで聞こえてくるのだろうという興味からでした。









交響曲「大地の歌」

テノール:トーマス・モーザー
メゾ・ソプラノ:ブリギッテ・ファスベンダー
ピアノ:シプリアン・カツァリス

1990

 1987年に、この曲のピアノ伴奏の楽譜が見つかったニュースは、たいそう衝撃的な驚きを持って受け止められたような気がします。まだ、マーラーを聴きはじめてから時間も経っていなかったので、その大きさたるや理解できませんでしたが、テレビで本邦初演が日本で行われる、というニュースには驚きました。その時の伴奏者はウォルフガング・サバリッシュという人選(この人、マーラーなんて演るの?って)が、そもそも私にとっての驚きだったのです。 「えー、指揮者なのに!」って感じで。ヴォーカルの2名は、アバドの第九(1986)で揃って歌ってましたね。

初演:1989年5月15日
場所:国立音楽大学講堂(東京)
テノール:エスタ・ヴィンベルイ
メゾ・ソプラノ:マリャーナ・リポフシェク
ピアノ:ウォルフガング・サバリッシュ

 さて、この版が初めてレコーディングされたのは、ベートーヴェン/リスト編曲の交響曲ピアノ版でマニアックなファン以外にも名が知られるようになったシプリアン・カツァリスが伴奏を務めたアルバムでした(海外版は声楽の2名がジャケットになってます)。





交響曲「大地の歌」

テノール:伊達英二
メゾ・ソプラノ:西松甫味子
ピアノ:古川泰子

1992

  カツァリス盤からほどなく、世界初演地である日本で、オール日本人によるレコーディング。ジャケットはシューベルトの『冬の旅』を連想しますけど… 音楽之友社からのリリース。





交響曲「大地の歌」

ソプラノ:平松英子
ピアノ:野平一郎

2003

 この平松英子(ソプラノ)と野平一郎(ピアノ)の二人による演奏は、ソプラノがすべてのパートを独唱する変わり種のレコード(テノールのカウマンの先駆けですね)。





交響曲「大地の歌」

テノール:ロバート・ディーン・スミス
バリトン:イヴァーン・パレイ
ピアノ:シュテファン・マティアス・ラーデマン

2005

 あってもいいなぁ、と思っていた男声のみのピアノ版。ジャケットには一人カメラ目線のバリトンを中心に、右側がテノール、左の奥に引っ込んでいるのがピアノ。2004年から『THE GUSTAV MAHLER SONG EDITION』が開始され、このレコーディングは第2弾でした。第1弾はソプラノのダイアナ・ダムロウとバリトンのパレイ、ピアノはラーデマンが務めた『子供の不思議な角笛』のレコーディングでした。





交響曲「大地の歌」

テノール:Bernhard Berchtold
メゾ・ソプラノ:Hermine Haselbock
ピアノ:Markus Vorzellner

2008

 テノールにベルンハルト・ベルヒトルド(Bernhard Berchtold)、メゾ・ソプラノにヘルミーネ・ハーゼルベック(Hermine Haselbock)、難しいピアノ・スコアを担当するのはマークス・フォルツェルナー(Markus Vorzellner)。メゾのハーゼルベックはマーラーを得意としていて、「さすらう若人の歌」「リュッケルトによる5つの歌曲」「亡き子を偲ぶ歌」のレコーディングを行っています。





交響曲「大地の歌」

テノール:Peter Furlong
メゾ・ソプラノ:Alexandra von Roepke
ピアノ:Christian Kalberer

2017

 テノールにピーター・ファーロン(Peter Furlong)、メゾ・ソプラノにアレクサンドラ・フォン・レプケ(Alexandra von Roepke)、難しいピアノ・スコアを担当するのはクリスティアン・カルベラー(Christian Kalberer)。テノールのピーターは、他に、マーラーが補完したウェーバーの『3人のピント』のレコーディングに参加しています。





交響曲「大地の歌」

テノール:ピョートル・ベチャワ
バリトン:クリスティアン・ゲルハーへル
ピアノ:ゲロルト・フーバー

2023

 男声による「大地の歌」の二作目。




~以下のディスクでは、単楽章がレコーディングされています~
 

交響曲第4番 ト長調 より
第2楽章:In gemachlicher Bewegung, ohne Hast
第4楽章:天上の生活

ソプラノ:Omo Bello
ピアノ:Julian Guenebaut、Etsuko Hirose(広瀬悦子)

2012

 このアルバムでは交響曲第4番のピアノ・スコアが使われていますが、第4楽章は『子供の不思議な角笛』のテクストが使用されているので、わかりますが他に第2楽章という珍しい選曲。だったら丸々交響曲としてレコーディングしてくれたらいいのに…(笑)





交響曲第2番 ハ短調 より第4楽章:原光
交響曲第3番 二短調 より第5楽章:3人の天使が歌っていた
交響曲第4番 ト長調 より第4楽章:天上の生活

ソプラノ:ダイアナ・ダムラウ
バリトン:イヴァーン・パレイ
ピアノ:シュテファン・マティアス・ラーデマン

2004
 もともと全12曲にまとめられた歌曲集『子どもの不思議な角笛』に、交響曲第2~4番に流用されたテクストの3曲と、通称『若き日の歌』と呼ばれる初期の9曲を併せて全24曲でレコーディングされました。

  私が意図していた「ポケットに音楽をつめこんで」は、小編成の音楽を対象としているページなので、バリトンのパレイがレコーディングに際し「ピアノ伴奏による室内楽的な響きを追求した」とコメントをしてくれたのは、うれしいとこですね。しかもマーラー自身によるピアノ譜をつかっているし。




交響曲第5番 嬰ハ短調 より第4楽章:アダージェット

ヴァイオリン:間脇佑華
ピアノ:大石真裕

2018
 Otto Wittenbecher (1875-1948)によるヴァイオリンとピアノのための編曲版。タレントの高嶋ちさとも加藤真一郎の編曲でレコーディングしていました。




弦楽四重奏曲第1.0番
I. Moderato - Allegro(原曲:ピアノ四重奏曲)
II. Adagietto(原曲:交響曲第5番~第4楽章)
III. Adagio(原曲:交響曲第10番~第1楽章より)
IV. Allegro(マーラーの断片素材をもとに)

ヴォイジャー四重奏団

2021
 Andreas Höricht (1960-)による弦楽四重奏への編曲。これは編曲者であるHörichtが、マーラーのピアノ四重奏曲、交響曲第10番を同じ編成で編曲し、最終楽章に断片を構成した『弦楽四重奏曲第1.0番』という微妙なアレンジ。とはいえ、カップリングされたワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』『ヴェーゼンドンク歌曲集』共々、編曲の妙が楽しめます。


交響曲 第3番 ニ短調 4手のための連弾版 -1896-
交響曲 第4番 ト長調 4手のための連弾版 -1902-
交響曲 第8番 変ホ長調 -1912-
交響曲 第9番 ニ長調 4手のための連弾版 -1912-

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