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星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)|
選ばれた乙女/選ばれし乙女
(La Damoiselle élue)
ここではドビュッシーの女声の趣味が爆発(笑)した作品「選ばれた乙女」を紹介します。オリジナルは管弦楽(1896/1897)ですが、私が初めて聞いたのはフィリップ・カッサールによるピアノ伴奏版。詩はダンテ・ガブリエル・ロセッティ(1828-1882)。長い前奏(3分ぐらい)のあと女声合唱から、私の望む神秘的なカンタータは始まります。
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| バーバラ・ヘンドリックスは、この時期EMIにミシェル・ベロフの伴奏でドビュッシーの歌曲集路レコーディングしています。今回はパリ管を率いるバレンボイムで。カップリングはドビュッシーの歌曲が管弦楽伴奏に編曲された珍しい選曲。ジャケットはドビュッシーが、この曲のインスピレーションとなったにロセッティの『祝福された乙女』が使われています。良いですね~ |
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| 私が聴くメインは「選ばれし乙女」ですが、このアルバムにはジェシー・ノーマンを起用した「放蕩息子」という珍しい曲がカップリングされました。さらに珍しいといえば、ガリー・ベルティーニがタクトを取っているということでしょうか? なかなかこの指揮者によるドビュッシーは珍しいのではないでしょうか? |
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この曲を二度レコーディングしている小沢征爾。オケは共にボストン交響楽団。一度目の乙女はこのアメリカ人歌手のフレデリカ・フォン・シュターデと。
私が彼女の歌声を初めて聴いたのは、クラウディオ・アバドがマーラーの交響曲第4番のレコーディングで起用し、天上の歌声を披露してくれ、ただただうっとり。 |
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| ジャケットはこの詩の作者であるロセッティの手による「アスタルテ・シリアーカ」(1877年)絵画を使っていますが、この「選ばれた乙女」という絵も描いています(このページの一番下)。乙女役のソプラノはマリア・ユーイング。伴奏を務めるのはクラウディオ・アバドとロンドン交響楽団。この二人はドビュッシーの神秘劇『ペレスとメリザンド』でも共演してます。 |
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| カプリングが女声ヴォカリーズが入る「夜想曲」という魅力的な一枚(他にもう1曲
交響的断章「聖セバスチャンの殉教」が収録されています )。ここでソロをとるドーン・アップショウは、1997年にジェームズ・レヴァインをピアノに向かえ、ドビュッシーの若き歌曲集『ヴァニエ歌曲集』をレコーディングし、若々しい歌声を披露してくれています。私が聞いた順番は逆で、先にヴァニエ、そのあと乙女… だから乙女の方は最初に聴いたドビュッシーより、さらに若々しくグッときました。ここに紹介するアルバム・ジャケットは一番良い(笑) |
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| 小澤二度目の乙女は、シルヴィア・マクネアーをソリストに向かえ、カップリングとしてラヴェルの「シェエラザード」、ブリテンの「イリュミナシオン」と共にをレコーディングしています(前回のカップリングはベルリオーズ)。 |
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選ばれた乙女 / ヴェロニク・ディエッチ
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| この曲を最初に聞いたのが、このカッサールのピアノによるヴェロニク・ディエッチのソプラノ。サインはドビュッシー・マラソン・コンサートの時にフィリップからもらったもの(交差点で!) |
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| カッサールはよほどこの曲が好きなんでしょうね!これで2度目の録音。 |
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選ばれた乙女/ ギレーヌ・ジラール(2009) |
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若きドビュッシーがローマ大賞に関わる作品ばかりを集めた『ローマ賞のための音楽』と銘打たれたマニアックなアルバム。これを企画したのはフランス・バロック界のエルヴェ・ニケという人。
「選ばれた乙女」以外も1883年の「闘牛士」、翌1884年の「放蕩息子」、1886/87年の「春」といったカンタータも収録されてます。カッサール以来のピアノ版です。
1872年、パリ音楽院に入学し、エルネスト・ギローのクラスで作曲を学んでいたドビュッシーは、1883年にカンタータ『闘牛士』を完成させ、若手芸術家の登竜門「ローマ賞」で第2等賞を受賞。翌年1884年には、カンタータ『放蕩息子』で見事ローマ大賞(第1等賞)を獲得し、前年の雪辱を果たしたドビュッシー。しかしローマ大賞受賞者に義務付けられる「留学作品」の存在や、イタリアでの留学生活に馴染めず、ドビュッシーはわずか2年でフランスへと帰国してしまいます
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イタリアでは不遇の時代を過ごしたドビュッシーでしたが、この期間に生まれた作品はどれも若き日の傑作と呼ぶに相応しいものばかり。フランス音楽を心の底から愛するエルヴェ・ニケが考案し、「モダン・オケ」を振った特別なドビュッシーの作品集。(メーカーの解説より) |
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| ソプラノにメロディ・ルルジアン、メゾにエマヌエラ・パスク、そして(ここがミソ、ウリ)合唱にフランス放送少年少女合唱団という布陣。そしてカップリングにも起用されている『夜想曲』のシレーヌでも、ギリシア神話を直接連想させてくれるような美しくも神秘的な雰囲気を伝えてくれます。 |
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珍しいピアノ・ソロによる「選ばれし乙女」とは言っても、実際は声楽が入ってくる前の、わずか3分程度の前奏曲のみを演奏しているだけにすぎません。でも貴重。他に、ピアノ・ソロ作品をレコーディングしてくれています。つまり全集の中の1曲です。
|Christopher Devine.com| |

The Blessed Damozel(祝福された乙女)
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
(Dante Gabriel Rossetti, 1828-1882)