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Felice Giardiniはバロック期(バッハがバーテン学長に就任する1年前)に生まれ、古典派初期に活躍した作曲家です。彼はイタリアに生まれ、1750年ごろから活躍の舞台をロンドンにに移し、ロシアで亡くなった作曲家兼ヴァイオリニスト、そして1751年から1777年まで自作も含め楽譜の出版も手がけていました。 18世紀後半まで音楽界の主要人物となり、ヴァイオリニストとして35年近く活躍しヨーロッパ各地で演奏、ヴァイオリンの可能性について新しい試みを重ねていたようです。その発想元はGiovanni battista MaritiniでありGiuseppe Tartiniでした。そのためヴァイオリンのための作品を多数作曲しています(残念ながら、CDなどの媒体ではそれほど取り上げてもらえていない様子)。 そして演奏や作曲家としての傍ら、行なっていた楽譜出版のうち、私が所有しているヴァイオリンのためのデュエット(Op.2)は、彼が初めて自身で出版した作品とのこと。NAXOSによればモーツァルトの四重奏団に所属していたらしく、偶然にも彼と同じ年に亡くなりました。 と、乏しい情報から得たGiardiniの姿です。残された作品のうち、インターネットとかで検索できるCDは、さすがにメジャーどころと比べると全然少ないのですが、見れば、結構私好みの作品が多く、ちょっと気になる作曲家です。ハイドンよりも一回り以上年上ですが、バロックに染まっているわけではなく、かなり古典派と称する一派に属する作曲家の作風に近いです。。 |
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ヴァイオリンのための二重奏曲 Op.2 二重奏曲 第1番 ニ長調 Op.2-1 二重奏曲 第2番 ヘ長調 Op.2-2 二重奏曲 第3番 ハ長調 Op.2-3 二重奏曲 第4番 イ長調 Op.2-4 二重奏曲 第5番 ホ短調 Op.2-5 二重奏曲 第6番 ニ長調 Op.2-6
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イタリア人らしい(?)歌心に満ちた2梃のヴァイオリンの対話(歌)や踊り(リズム)にあふれた作品集で、星空を眺める時にも心地よく聴いています。ハインリヒ・フォン・プロイセンに献呈。 |
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弦楽三重奏曲 Op.17/20/26およびふたつの遺作 弦楽三重奏曲 第1番 変ホ長調 Op.17-1 弦楽三重奏曲 第2番 変ロ長調 Op.17-2 弦楽三重奏曲 第3番 イ長調 Op.17-3 弦楽三重奏曲 第4番 ハ長調 Op.17-4 弦楽三重奏曲 第5番 二長調 Op.17-5 弦楽三重奏曲 第6番 変ロ長調 Op.17-6 ★ 弦楽三重奏曲 第2番 ヘ長調 Op.20-2 弦楽三重奏曲 第3番 二長調 Op.20-3 弦楽三重奏曲 第4番 ハ長調 Op20-4 弦楽三重奏曲 第5番 イ長調 Op.20-5 弦楽三重奏曲 第6番 ト長調 Op.20-6 弦楽三重奏曲 第2番 ト長調 Op.26-2 弦楽三重奏曲 第3番 二長調 Op.26-3 弦楽三重奏曲 第4番 へ長調 Op26-4 弦楽三重奏曲 第5番 変ロ長調 Op.26-5 弦楽三重奏曲 第6番 ハ長調 Op.26-6 弦楽三重奏曲 ト長調 遺作 Op.Posth 弦楽三重奏曲 ヘ長調 遺作 Op.Posth |
私の大好きなハイドンの弦楽三重奏曲に先駆ける作品集(生まれもハイドンの先輩)。楽器の組み合わせは、ヴァイオリン1、ヴィオラ1、チェロ1というオーソドックスなスタイルです。どの作品からも快活なリズムとメロディが古典派の純音楽的な響きが、私を音楽に没頭させることなく心地地よいB.G.M.として楽しませてくれます。星を眺めるときは、先の二重奏曲と同じく、こういった楽器のハーモニーが音楽が好きです。 |
Felice Giardini(1716-1796) |
Giovanni Battista Pergolesi(1710-1736) Christoph Willibald Gluck(1714-1787) |