tupichan's billboard hot 100
(ビルボードのチャートに関わらず~)

1962年にリリースされたアルバムのお気に入りを紹介します


Produced by John H.Hammond.

Bob Dylan; Vocals, Guitars

 私が最も敬愛するアーティスト、ボブ・ディランのデビューアルバムです。オリジナルは2曲だけしかレコーディングされていませんが、他に収録されたトラディショナルソングでさえ、私の耳にはオリジナルの響きを持って聞こえてきます。ギターの伴奏に歌、そしてトレードマークであるハーモニカだけというシンプルなアルバムは、1961年11月20、21日の2日間でレコーディングされました。ギターもハーモニカも、もちろんヴォーカルもツヤツヤで尖っています。60年代のディランはサイコー!って感じの一枚です。

 ギターをかき鳴らしているスタイルなので、あまり意識しないのかも知れませんが、ギターのうまさも際立っています。特に3曲目、「 In My Time of Dyin'(死にかけて)」なんて、のちにツェッペリンがカヴァーした方が有名になっていますが、誰が歌っているなんて言わなければ、黒人ブルースシンガーが歌っていると思うかも知れません。そして「Highway51」は、のちの「Highway 61 Revisited」へと繋がっていくようです。ギターのリフなんてモロ「It's Alright Ma(I'm Only Bleeding)」。また、アニマルズで大ヒットする「朝日の当たる家」のディランヴァージョンを聞くことができるのですが、う〜ん、若干20歳の青年がデビューアルバムで取り上げる歌なんでしょうか、この歌い方っ!

 ちなみにこのアルバムジャケット、よーく見ると弦が逆さまに張ってあります。写真が裏表逆に使われてしまったそうです。

Billboard





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