ジョバンニ・フランチェスコ・ジュリアー二(c.1760-1818) |
ジョバンニ・ジュリアーニは、最初にヴァイオリニストを目指していたようですが、途中からハーピストへ路線を変更。その後は演奏活動を止めて作曲のみに専念しました。それが功を奏して、オペラ、管弦楽曲、室内楽、器楽、声楽の作曲で生計を立てることができたようです。当時としては、作曲のみで遣って行くことができたのは非常に稀だったとか。 その割にはあまり知名度は高くなく、かなりの作品を残しているイメージがあるわりには『クラシック音楽作品名辞典』には出て来ないし、このアルバムに収録されている『クラリネットはハープのための夜想曲』は世界初録音です(パチパチ。やったぜBrilliant Classics ! )。 この楽器の組み合わせによる「夜想曲」を、想像しただけでも夜の情景(おそらくセレナーデ風な愛の語らいのような…)が浮かんでくるようです。 曲はすべて2楽章形式で、LargoやAndanteといった穏やかなテンポに支配され、イタリア人作曲家らしい歌心に満ちた夜想曲は、どんな場面で聴いてもリラックスできそうです。fdクレジットにも特に作曲の経緯など書かれていないので、いつぐらいに作曲されたかなどわかりませんが、こうした隠れた秘曲がレコーディングされると嬉しいです。 |
夜想曲 第1番 I. Largo / II. Allegro |
夜想曲 第7番 I. Larghetto / II. Allegro |
夜想曲 第2番 I. Largo / II. Allegro |
夜想曲 第8番 I. Maestoso / II. Allegro |
夜想曲 第3番 I. Largo / II. Allegro |
夜想曲 第9番 I. Andante con variazioni / II. Minuetto I, II |
夜想曲 第4番 I. Largo / II. Allegro |
夜想曲 第10番 I. Andante / II. Allegro Assai |
夜想曲 第5番 I. Largo / II. Allegro |
夜想曲 第11番 I. Grazioso / II. Allegro |
夜想曲 第6番 I. Tema con variazioni / II. Minuetto I, II |
夜想曲 第12番 I. Andante / II. Presto |
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