Photo by Toshiharu Minagawa. |
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01. Rocket to the Moon |
ジャケットからして、出発当初のウィンダム・ヒルは環境(会社の方針)が変わったんだと思わせるポートレイト。しかも、今までのアーティストと比べると、こんなイケメンはいなかったろう(笑、失礼)と、まずはビジュアルから様子をうかがってしまいました。 このころは、すでにウィリアム・アッカーマンもレーベルを売却した後のことなので、ほとんどウィルが世話をしたアーティストではなく、彼との絡みもほとんどありません。その後も接点はレーベル30周年記念コンサートで同じステージに立ったということぐらいでしょうか? ジム辺りは、レーベルの中でも3世代目ぐらいになるでしょう。 アルバムタイトルの『NO WORDS』は、たとえばメンデルスゾーンのそれが有名どころでしょう。ウィンダム・ヒルからもコンピレーションアルバムが2枚製作されましたが、比較的ポピュラーなタイトルだと思います。 ジムのアルバムは、ただ単純に歌詞、言葉を持たない歌にとどまらず、彼の奏でる曲想からは、言葉に制約されることなく、聴き手に自由な発想を与えてくれます。オープニングの曲の、冒頭から印象的な旋律が歌われ、ほぼ全編にメロディがあふれていて、一聴しただけに耳についてしまいました。なにやら、今までのレーベル・アーティストと違うのは、容姿だけではないようです(日本版の帯には「ピアノの貴公子」なんて、なにやらリチャード・クレーダーマンを思わせる言葉が並んでいました)。 バイオグラフィを読むと、デビューする前から作曲家としてコマーシャルを手掛けていたことが書かれていました。なるほど、コマーシャルともなれば時間の制約があって(通常30秒、長くて1分。ダイジェストの15秒)、その中で印象的なインパクトを与えなくてはならないから、短いセンテンスの中に美しいメロディが隠れているのでしょう。どの曲も美しいメロディに溢れています。 |
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