ウィンダム・ヒルの掲示板

ALL THE DAYS OF MY LIFE:
THE WEDDING ALBUM/ Vicente Avella -2013-

 

 

 


Produced by Will Ackerman.
Co-procudex by Tom Eaton and Vicente Avella.
Recorded, Mixed and Mastered by Tom Eaton at Imaginary Road Studios, Windham Country,Vermont.

2013 Vicente Avella

Vicente Avella

 

   
♪ ♪ ♪

01.Jesus, Joy of Man's Desiring
Vicente Avella; Piano

02.Dressed In White
Vicente Avella; Piano

03.Romanze (Canon in D)
Vicente Avella; Piano

04.Bridal March
Vicente Avella; Piano

05.Ode to Joy
Vicente Avella ; Piano

06.All the Days of My Life
Vicente Avella; Piano

07.Romanze (Reprise)
Vicente Avella; Piano

08.The One I Love
Vicente Avella; Piano

09.Ave Maria
Vicente Avella; Piano

10.Spring
Vicente Avella; Piano

11.Wedding March
Vicente Avella; Piano

 久しぶりにピアノ・ソロ作品です。これまではイマジナリー・ロード・スタジオ作品の場合は、チェロやヴァイオリンといったウィンダム・ヒルからのメンバーがサポートを務めることがほとんどでしたが、中には、このアルバムのように完全ソロも制作されます。特に今回のアルバムはウエディング・アルバムと銘打たれていて、白いドレス(顔が映っていないのがなんかセンスいいですね。モデルさんにしてみれば「なんでよ」ってことになるのでしょうが、続きはビデオを見てねってことでしょう)と、スタインウェイの硬質な響きが、純白のイメージを連想させます。

 アルバムに収録はクラシックの曲とオリジナルがブレンドされています。トラック1のバッハは、「主よ、人の望みの喜びよ」として知られるコラールですが、ウィンダム・ヒルでも、David QualeyのアレンジでGeorge Winstonが♪Joyとしてレコーディングしているので、クラシックを聴かない人にも同じみの名曲ではないでしょうか? トラック3のパッヘルベルも、同じくGeorge Winstonのピアノが有名です。バッハと併せて2曲とも1982年の3rdアルバム『DECEMBER』に収録されていますが、この手のアレンジとしては山下達郎の♪クリスマス・イヴあたりも名アレンジではないでしょうか? トラック4は結婚式には欠かせないワーグナーの「結婚行進曲」オリジナルは歌劇『ローエングリン』の第3幕で合唱を伴って演奏されます。 トラック5のベートーヴェンものメロディは、ユネスコによって記憶遺産に登録されている曲。先のワーグナーと併せて、ウィンダム・ヒル系としては初登場かもしれません。 トラック9のシューベルトも名旋律として知られているので、シンプルなピアノソロがひときわ感動をもたらしてくれます。
続く10も日本人にはおなじみのメロディで、1970年代にブームとなったバロックのメロディがアレンジされています。私はこの曲自体をピアノソロで聴いたことが無かったので、それだけでも得した気分になりました(笑)。

 それ以外がオリジナルです。このアレンジもまた、自作のアイデアが盛り込まれていて、クラシックの変奏(バリエーション)ともジャズ的なインプロビゼーションとも違ったテイストが楽しめます。


 


Photo by Toshiharu Minagawa.
 



Vicente Avellaもどる(Imaginary Road Studios 2013)

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