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01. Water Diamonds 10. Rainbow Moon |
すでに6枚ものアルバムをレコーディングしているベテラン。Imaginary Road StudiosのSteinway Baby Grand, Model Bを奏しての7枚目のアルバムは、スタジオの主アッカーマンがプロデュースを手がけました。すでにピアニストとしてのキャリアを充分に積んだアーティストだけに、楽曲やタッチには安心して耳を傾けることができます。 アルバムジャケットとは対照的な風景が目に浮かんでくるようなオープニングのピアノソロ。まさにスタインウェイのごとく透明感のあるキラキラとした響きが印象的で、このアルバム全体の印象をも思わせてくれます。この大らかなタッチはジョージ・ウィンストンやフィリップ・アーバーグと同じ土壌(アメリカ)から生まれてくるものなのでしょうか。アメリカには、まだまだこういったアーティストが数多く活動していて、レコードデビューできるアーティストはほんの少数派なのかもしれません。 現在のアッカーマンはそういったアーティストの発掘に力を注いでいるようです。どの曲も素晴らしく瞑想的なメロディで奏でられ、一枚の風景写真を思い描くことができますが、ソロやアンサンブルの中にあって、二つの楽器による対話となるチェロのEugene Friesenとの絡みの曲は白眉で、特に“Looking Back”でのピアノとのハーモニーに目頭が熱くなってしまいます。他にも、アルバムのタイトルトラックとなっている"Grey Sky And Bittersweet"のオーボエのJill Haleyや、なかなかプロデュース業で演奏をして来なかったウィルのギターをフューチャした"A Winter's Reverie"など、佳曲ぞろい。Imaginary Road Studiosでのレコーディングは、どれを手に取ってみてもウィンダム・ヒルを髣髴とさせる印象が強い作品ばかりです。 |
~Discography~ PRISM(1997) PASSAGE(1998) REFLECTIONS(2000) CHRISTMAS PRESENCE(2001) SAPPHIRE DAYS(2002) A PLACE IN THE SUN(2005) GREY SKY AND BITTERSWEET(2007) JUST THIS SIDE OF SPRING(2010) IN THE WAKE(2011) TAPESTRIES OF TIME(2014) WHERE BUTTERFLIES DANCE(2015) FLYING SOLO SILHOUETTE(2017) BEFORE TODAY, BEYOND TOMORROW(2019) CHANGE IS IN THE WIND(2021) |