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01. Time Moving Slowly Kathryn Kaye ; Piano 02. Waiting For The Rain Kathryn Kaye ; Piano Eugene Friesen ; Cello / Jill Haley ; English Horn 03. Dreaming Still Kathryn Kaye ; Piano 04. The Wind Is A Lady Kathryn Kaye ; Piano 05. Leaf Dance Kathryn Kaye ; Piano Charlie Bisharat ; Violin / Will Ackerman, Corin Nelsen, Derrik Jordan ; Percussion 06. Smile For Me April Kathryn Kaye ; Piano 07. A Look To The West Kathryn Kaye ; Piano 08. A Calm Awakening Kathryn Kaye ; Piano 09. April Did You Call Me Kathryn Kaye ; Piano / Noah Wilding ; Vocals Dan Greenspan ; Bass / Derrik Jordan ; Percussion 10. August Light Kathryn Kaye ; Piano 11. January Kathryn Kaye ; Piano 12. Taos Song Kathryn Kaye ; Piano 13 Fred's Farewell Kathryn Kaye ; Piano 14. Awakening Kathryn Kaye ; Piano |
いかにもウィンダム・ヒルを連想させるジャケットと、全篇にわたるアコースティックな響き。アッカーマンのプロデュースによるピアノ・アルバムで、ピアノソロとアンサンブルのバランスが曲順に現れています。 キャスリンの奏でるピアノは、クラシック音楽の形式を踏襲した無言歌(歌の入らないポップスみたいな)が多く、ソロでも、アンサンブルでもすぐに口ずさめそうなメロディに溢れています。また日本人的な作曲というか、「へー、西洋人もこういった曲を書くのか」と思わせるものもありました(January)。 特に気に入ったのは「Time Moving Slowly」と「A Calm Awakening」。曲の構成がとても面白い(クセのある?)楽曲です。2曲ともメインのパートは左手なのですが、突然右手の高音が「間の手」のように呼応します。「Time Moving Slowly」では、独り言のような左手のメロディが、右手の入ってくることによって対話となります(1'31'')。まるでお母さんが子供にピアノレッスンをしているような感じとでも表現したらよいでしょうか。そして再び同じ音型が繰り返される頃(3'09'')には右手は無くなり、幼子が成長して一人で弾いているかのような物語を想像してしまいました。ちょっとエレジー的な雰囲気を持つ曲。 思わず懐かしさを憶えたのは「Leaf Dance」。久し振りに元気なところを見せてくれたチャールズ・ビシャラットのヴァイオリンがダロール・アンガーとバーバラ・ヒグビーのデュオ『TIDELINE』の世界を描き出してくれているかのようです。伸びやかなヴァイオリンが新緑の眩しい青空を渡る風のように。アッカーマン等のパーカッションもバックで踊っています。 ユージン・フリーゼンのチェロとジル・ハーレイのイングリッシュ・ホルンは、今回ピアノ・トリオとして演奏されます(2、12)。 アルバムのクレジットにはCorin Nelsenの名前がありますが、Kathryn Kayeの写真集には、次のエンジニアであるTom Eatonの姿が映し出されています(2011年3月)。 |