|
♪ ♪ ♪ 02. On His Wings 03. Conversation 04. American Gothic 05. After The Last Rain 06. Another Place And Time 07. Winter Light 08. In A Region Of Clouds - Piano 09. Off Season 10. And Winter Came 11. Nobody's Gold 12. So It Was 13 Chaconne For Our World 14. Awakening |
アルバムのオープニングを飾る♪All Souls Lullabyが流れ出したとき、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を思わせ、今までにないImaginary Roadの作風に驚かされていまいました。 ウィンダム・ヒルとは違って、特定のレーベルで制作されている音楽ではなく、そのアーティストのレーベルからリリースしているので、様々なジャンルの音楽を楽しむことが出来ます。 その体験はプロデューサーのウィルにとっても、ファンであるリスナーにとっても刺激のある瞬間です。空気中を漂うばかりのイングリッシュ・ホルンに続いては、あまりにも懐かしいピアノの音色が絡んできます。「懐かしい」と思ってしまったのは、Jill Haleyの音型があまりにも新鮮だったから。 ウィルが作り出したウィンダム・ヒルというサウンドスタイルが、時を隔てて受け継がれているのを、今もこうして(新作を)聴くことが出来るのは、ファンとしては本当に嬉しいものです。そしてこれらのサウンドはイマジナリー・ロード・サウンドと形容しても良いのではないでしょうか。 そんなことを考えながらこのアルバムに耳を傾けていると、それぞれのシーン(楽曲)で懐かしい風景が見えてきます。そのイメージに一役買ってくれているのが、ピアノと共演しているレーベル・メイツの面々たち。特にヴァイオリンのCharlie Bisharatなどは古くからのファンにとっては久し振りの再会という気がしてなりません。 もっとも最近のウィル・プロデュース作品にはその機会が増えているようです。今回のアルバムでユニークなのは、本人のヴォーカルも数曲収められていること。そうしたアーティスト(ピアノの弾き語り)は数多くいますが、アコースティック・インストゥルメンタル・サウンドが軸となっている中では異色作といえます。 また、私のお気に入りのNoah Wildingの「歌」(ヴォカリーズではなく!)が堪能でき、その美しいデュエットは言葉に表現できません。 もうひとつ、David Cullenのバロックを思わせる響きのギターがソロでフューチャーされいるのも面白い。作曲家としてのAnneがピアノではなくギター用に書いた曲なのでしょう。 ウィルとの共演も2曲。新作は♪After The Last Rainで、後半になってウィルらしいポツリポツリとつぶやくように弦をつま弾くように絡んできます。 もう1曲は『IMAGINARY ROAD』がオリジナルで、2004年の『RETURNING』でも再レコーディングされている♪In A Region Of Clouds - Pianoも、その時々のアレンジに変化があり新鮮です。 |