ウィンダム・ヒルの掲示板

ANOTHER PLACE AND TIME...
/ Heidi Anne Breyer -2010-

 

Produced by Will Ackerman.
Engineered, Mixed and Mastered by Corin Nelsen.
Recorded at Imaginary Road Studio, Windham Country, VT. And at 4th Street Recording, Santa Monica, CA.

Heidi Anne Breyer

 



♪ ♪ ♪

01. All Souls Lullaby

Heidi Anne Breyer ; Piano / Jill Halley ; English Horn

02. On His Wings
Heidi Anne Breyer ; Piano
Charlie Bisharat ; Violin / Jeff Oster ; Trumpet

03. Conversation
Heidi Anne Breyer ; Piano, Vocals
Eugene Friesen ; Cello / Noah Wilding ; Vocals

04. American Gothic
Heidi Anne Breyer ; Piano / Jeff Oster ; Trumpet

05. After The Last Rain
Heidi Anne Breyer ; Piano / Will Ackerman ; Guitar

06. Another Place And Time
Heidi Anne Breyer ; Piano / Charlie Bisharat ; Violin

07. Winter Light
Heidi Anne Breyer ; Piano / Jeff Oster ; Trumpet

08. In A Region Of Clouds - Piano
Heidi Anne Breyer ; Piano / Will Ackerman ; Guitar

09. Off Season
Heidi Anne Breyer ; Piano

10. And Winter Came
Heidi Anne Breyer ; Piano, Vocals, Alto Recorder

11. Nobody's Gold
Heidi Anne Breyer ; Piano / Eugene Friesen ; Cello

12. So It Was
David Cullen ; Guitar

13 Chaconne For Our World
Heidi Anne Breyer ; Piano / Jill Halley ; English Horn

14. Awakening
Heidi Anne Breyer ; Piano, Vocals
Jeff Oster ; Flugelhorn / Noah Wilding ; Vocals




アルバムのオープニングを飾る♪All Souls Lullabyが流れ出したとき、ストラヴィンスキーの「春の祭典」を思わせ、今までにないImaginary Roadの作風に驚かされていまいました。

 ウィンダム・ヒルとは違って、特定のレーベルで制作されている音楽ではなく、そのアーティストのレーベルからリリースしているので、様々なジャンルの音楽を楽しむことが出来ます。
 その体験はプロデューサーのウィルにとっても、ファンであるリスナーにとっても刺激のある瞬間です。空気中を漂うばかりのイングリッシュ・ホルンに続いては、あまりにも懐かしいピアノの音色が絡んできます。「懐かしい」と思ってしまったのは、Jill Haleyの音型があまりにも新鮮だったから。

 ウィルが作り出したウィンダム・ヒルというサウンドスタイルが、時を隔てて受け継がれているのを、今もこうして(新作を)聴くことが出来るのは、ファンとしては本当に嬉しいものです。そしてこれらのサウンドはイマジナリー・ロード・サウンドと形容しても良いのではないでしょうか。

 そんなことを考えながらこのアルバムに耳を傾けていると、それぞれのシーン(楽曲)で懐かしい風景が見えてきます。そのイメージに一役買ってくれているのが、ピアノと共演しているレーベル・メイツの面々たち。特にヴァイオリンのCharlie Bisharatなどは古くからのファンにとっては久し振りの再会という気がしてなりません。
 もっとも最近のウィル・プロデュース作品にはその機会が増えているようです。今回のアルバムでユニークなのは、本人のヴォーカルも数曲収められていること。そうしたアーティスト(ピアノの弾き語り)は数多くいますが、アコースティック・インストゥルメンタル・サウンドが軸となっている中では異色作といえます。

 また、私のお気に入りのNoah Wildingの「歌」(ヴォカリーズではなく!)が堪能でき、その美しいデュエットは言葉に表現できません。

もうひとつ、David Cullenのバロックを思わせる響きのギターがソロでフューチャーされいるのも面白い。作曲家としてのAnneがピアノではなくギター用に書いた曲なのでしょう。

 ウィルとの共演も2曲。新作は♪After The Last Rainで、後半になってウィルらしいポツリポツリとつぶやくように弦をつま弾くように絡んできます。
 もう1曲は『IMAGINARY ROAD』がオリジナルで、2004年の『RETURNING』でも再レコーディングされている♪In A Region Of Clouds - Pianoも、その時々のアレンジに変化があり新鮮です。



Photo by Toshiharu Minagawa.


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