tupichan's billboard hot 100
(ビルボードのチャートに関わらず~)

1999年にリリースされたアルバムのお気に入りを紹介します


Produced by Bruce Fairbairn.

- Yes-
Jon Anderson; Vocals, Guitars
Steve Howe; Guitars, Vocals
Billy Sherwood; Guitars, Vocals
Chris Squire; Vocals, Bass
Igor Khoroshev; Keyboads
Alan White; Drums


 プロデューサーにブルース・フェアバーンを迎えた通算18枚目のアルバム。

  『THE LADDER』(ジョン・レノンとヨーコ・オノがロンドンで初めて出会った際の「梯子」のアートと、その梯子を昇りつめた先の天井に書かれた「yes」という文字からインスピレーションを膨らませたとのこと。そういえば、ドラムスのアラン・ホワイトは元プラスティック・オノ・バンドのメンバーだしね)は、いかにもファンがイエスというバンドに望むようなサウンドで蘇りました。どうもプロデューサーのブルースの意向が強いらしく、他にもエアロスミス、シカゴ、キッスといった往年のバンドの復活請負人のような見られ方をしています。英国では36位まで上がりましたが、アメリカではほどんど宣伝が行なわれなかったために、リリースさえ知られていなかったため、こんなにも良質なアルバムにも関わらずセールス的に大失敗。個人的にはジョンが一度脱退して以降、ジョンの参加しているアルバムの中では最高にイエス的なアルバムだと思っています。

  そんな「復活イエス」の立役者だったプロデューサー、ブルース/フェアバーンの遺作となってしまいました。彼の葬儀にはジョンとスティーヴが二人で「Nine Voices」をしめやかに捧げたそうです。


Billboard Peak Possision #99 on Oct 16, 1999



Yes.com||





Produced by Billy Gibbons.

- ZZ Top-
Billy Gibbons; Vocals, Guitars
Dusty Hill; Bass, Vocals
Frank Beard; Drums


 タイトルのXXXとは、ローマ数字の「10」をあらわす「X」が3つ、ということで「30」。つまりバンド結成30周年という区切りのタイトル。サウンドは前作を踏襲した濃く深ーいブルーズ。

  そして、30年間連れ添った4人目のメンバーだったプロデューサーのBill Humの名前がクレジットされなかった初のアルバム。そしてライヴ音源とはいえ、ゲストが参加しています。なんとジェフ・ベック!


Billboard Peak Possision #100 on Oct 16, 1999









Barbara Bonney; Soprano
Malcolm Martineau; Piano


 バーバラ・ボニーがお得意とするところのリヒャルト・シュトラウスのみの選曲の一枚。お相手は指揮者としても活躍中のマルコム・マルティヌー。本来ならば最後に収められた『4つの最後の歌』は、リヒャルトシュトラウス最晩年の作品らしく、多くの名演・名録音は大オーケストラ伴奏(元々のオリジナル編成)でレコーディングされていますが、ここではマックス・ヴォルフのピアノ編曲というプライベート感漂う演奏でセッションが組まれました。個人的には、ややもすると声が潰されそうなほどの音量を出してしまうオケ伴よりも、どんなに色彩を欠いていてもピアノ伴奏の方が歌手の声が堪能できるので、私はこの演奏は好きです(あ、ボニーの声ならなんでもね)。

Richard Strauss(1864-1949)
「8つの歌 OP.10」
01. I. 献呈(Zueignung) 「8つの歌 Op.10」
02. II. 何も(Nichts) 「8つの歌 Op.10」
03. III. 夜(Die Nacht)
04. IV. ダリア(Die Georgine)
05. V. 忍耐(Geduld) 「8つの歌 Op.10」
06. VI. ものいわぬものたち(Die Verschwiegenen)
07. VII. いぬさふらん(Die Zeitlose)
08. VIII. 万霊節(Allerseelen)

09. 憩え、わが魂 Op.27-1(Ruhe mACeine Seele!)
10. あした Op.27-4(Morgen!)
11. ばらのリボン Op.36-1(Das Rosenband)
12. わが子に Op.37-3(Meinem Kinde)
13. 子守唄 Op.41-1(Wiegenlied)
14. 母親の自慢話 Op.43-2(Muttertändelei)
15. したわしき幻 Op.48-1(Freundliche Vision)

「4つの最後の歌」
16. I. 春(Frühling)
17. II. 9月(September)
18. III. 眠りにつこうとして(Beim Schlafengehen)
19. IV. 夕映えの中で(Im Abendrot)


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