tupichan's billboard hot 100
(ビルボードのチャートに関わらず~)

1989年にリリースされたアルバムのお気に入りを紹介します



- Trio a Cordes Milliere-
Marie-Christine Milliere; Violin
Jean-Francois Bernatar; Viola
Philippe Bary; Cello

Catherine Michel; Harp
Thomas Prevost; Flute
Didier Henry*; Baryton

フルート、ハープ、ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのための五重奏曲
弦楽三重奏曲
パンの笛*(声楽とフルート、ヴァイオリンとチェロのための)

A27C-3031


 NECアベニューからシリーズ化されていた《20世紀フランスの作曲家シリーズ》の一枚で、当時は標題音楽に憧れていたこともあり、躊躇なく手にした一枚。「大当たり!」でした。帯には「航海日誌さながらに音の風景をつくりあげたキャプテン(海軍士官)・クラ初の作品集」とありました。オープニングのフルートとハープによる音型はまさに「音の風景」でした。この曲を聴くたびに、遠い南の洋上から見上げる南半球の星空を思い浮かべてしまいます。






Anne Sofie von Otter; Alto
Ralf Gothoni; Piano

F00G 20403


 グラモフォンが大プッシュした4人(男声2、女声2)のうちの一人で、バーバラ・ボニーと同時期にソロ・デビューしました。共通はヴォルフ。声もアルトだし、その風格といいオッターの方が姉御的でしょうか(笑)。二人の共演は結構多く、バッハやガーディナーとのバッハ『マタイ受難曲』モーツァルトの『レクイエム』、テイトとのフンパーディンクの『ヘンゼルとグレーテル』では、イメージ通り兄と妹を演じています。ここ数年では、もっとも安定のある歌唱表現を見せてくれるので、あちこちでも引っ張りだこのようです。面白いのはボニーとオッターの曲目が結構重なることでしょうか?

  ボニーのソロと併せて冒険で購入しましたが、当たりの一枚でした。以後、オッターの安定感に外れはなく、アルトを代表するソリストになりました。なお、ピアノのラルフ・ゴトーニは、オッターと同郷のピアニストで、シベリウスのピアノ作品でお世話になっています(笑)←フィンランディアのピアノ版を初めて聴かせてくれた。
Hugo Wolf(1860-1903)
01. ミニヨン I 「語らずともよい」(Mignon I: Heiß mich nicht reden)
02. ミニヨン II 「ただあこがれだけを知るひとだけが」(Mignon II: Nur wer die Sehnsucht kennt)
03. ミニヨン III 「もうしばらくこのままの姿に」(Mignon III: So laßt mich scheinen)
04. ミニヨン 「ごぞんじですか、レモンの花咲く国」(Mignon: Kennst du das Land)
05. 四季すべて春(Frühling übers Jahr)
06. 問うなかれ(Frage nicht)
07. お澄まし姫(Die Spröde)
08. 羊飼い(Der Schäfer)
09. ヴァイラの歌(Gesang Weylas)

Gustav Mahler(1860-1911)
10.「子供の不思議な角笛」無駄な骨折り(Verlor'ne Müh')
11.「子供の不思議な角笛」ラインの伝説(Rheinlegendchen)
12.「子供の不思議な角笛」外へ、外へ (Aus! Aus!)
13.「子供の不思議な角笛」高遠なる知性のお褒めの言葉(Lob des hohen Verstandes)
14.「若き日の歌」 春の朝 (Frühlingsmorgen)
15.「若き日の歌」 ドン・ファンの幻想 (Phantasie aus Don Juan)
16.「若き日の歌」 私は緑の野辺を楽しく歩いた (Ich ging mit Lust durch einen grünen Wald)
17.「若き日の歌」 思い出 (Erinnerung)
18.「若き日の歌」 ドン・ファンのセレナード (Serenade aus Don Juan)
19.「子供の不思議な角笛」美しいトランペットの鳴り渡るところ(Wo die schnen Trompeten blasen)




DR.FEELGOOD/ Mötley Crüe

Produced by Brob Rock.

- Mötley Crüe -
Vince Neil; Vocals
Mick Mars; Guitars
Nikki Sixx; Bass
Tommy Lee; Drums


 医術を表す蛇の紋章「アスクレピオスの杖」をメタル的にパロったジャケット。しかもこの作品のレコーディングの前には、実際にニッキーがオーバードースで危険な状態に陥り、それをまたパロったようなオープニングのSE。よく聞けば「Dr.Davis Telephone Please~」というアナウンス。続きを聞くと、患者の特徴がニッキー・シックスのよう。実はこれ、前年にリリースされたクイーンズライクのアルバム主人公が、こともあろうにニッキーという名の麻薬患者だったこともあり、余裕の返礼といったところでしょうか。
 ガールズ・ガールズまではビジュアル重視のヘビメタバンドだと思っていたモトリー。プロデューサーを、これまでのトム・ワーマンからボブ・ロックに変更したことが功を奏し、硬派なサウンドに変貌した(同じようにポイズンもブルース・フェアバーンにして激変)モトリー。どこかのレコード屋で爆音でオープニングのベースの低音にやられた!という感じでした。まさか、モトリーを流していたとは思わず、「これ誰?」と天井を指さして店員に確認すると、カウンターにかかっていたアスクレピオスの杖をパロったジャケットを指さしてくれたのです。

無人島に持って行きたい(そんな場所じゃ聞けないんだけど…)というより、一生付き合う、生涯の伴侶になった一枚。文句なし。

Billboard Peak Possision #1 on Oct 14, 1989





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