1984年にリリースされたアルバムのお気に入りを紹介します。

 The Banglesのデビューアルバムは、2ndのヒットから辿って買い求めた作品でしたが、すでにこのアルバムで、彼女たちの完成された音楽性が垣間見られます。わずか30分程度しかありませんが、邦題の『気分はモノクローム』とはうまく言い当てたタイトルだなと思いました。ビートルズに影響を受けたミュージシャンが、もっとも良い形で表現したフォロアーと言えるでしょう。エンディングの「More Than Meets the Eye」なんて、ビートルズの「Yesterday」、ローリングストーンズの「Ruby Tuseday」を彷彿とさせる美しさを兼ねています。最近では2007年のPlain White T'sの「Hey There Delilah」でしょうか。また、彼女(というかヴィッキー)らしさが最もよく現れているのが「Silent Treatment」で、荒々しいロックンロールといった面も持ち合わせています。

 このアルバムからはKatrina & The Wavesの「Going Down to Liverpool」(1983)をカヴァーし、英国でシングルカットされてスマッシュヒットを記録しましたが、この歌詞の一節に「Where you going with that UB40 in your hand」で、UB40が失業保険のことだと知りました。ちなみにKatrina & The Wavesといえば、マイケルJフォックス主演の『摩天楼はバラ色に』の挿入曲「Walking on Sunshine」で知られています。