星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

ウィトルーウィウス建築書
(森田慶一)

 諸技術の原理的知識をもち、職人たちの頭に立って制作を指導しうる工匠の術を意味した一冊だったようです。この第九書に日時計に関することから、太陽の動き、その背後にいる黄道十二宮の説明が記されています。紀元前33〜紀元前22年の間に書かれたと言われる、ウィトルーウィウス(Marcus Vitruvius Pollio。B.C.80頃 - B.C.15以降。ローマの建築家)の建築書の第九書に十二星座に関する言及がされています。

「この巻では日時計の造り方について、それが宇宙における太陽の放射線から針の影を通じてどんなふうに発明されたか、どんな理によって針の影が長くなったり短くなったりするのか、それを説明いたしましょう(森田慶一訳)」

 こうした宣言の後に、黄道十二宮にまつわる天球の営みが綴られています。


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