星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

ハーシェル:シンフォニア作品集

 

 


Matthias Barrett/London Mozart Players
David ; Leader

 

 

 

   

 

William Herschel (1738-1822)

♪交響曲 第14番 ニ長調
01. I. Allegro assai
02. II. Andante
03. III. Adagio - Allegretto

♪交響曲 第8番 ハ短調
04. I. Allegro assai
05. II. [Andante]
06. III. (Presto assai

♪交響曲 第2番 ニ長調
07. I. Allegro
08. II. Adagio ma non molto
09. III. Allegro

♪交響曲 第12番 ニ長調
10. I. Allegro assai
11. II. Andante non molto
12. III. Allegro assai

♪交響曲 第17番 ハ長調
13. I. Allegro
14. II. Adagio ma non molto
15. III. Allegro assai

♪交響曲 第13番 ニ長調
16. I. Allegro assai
17. II. Andante non molto
18. III. Allegro assai

 
 私が初めてハーシェルの音楽に接したのは、1986年にFMでオン・エアされたときです。その時のDJも「恐らく日本のFMでは初登場の作曲家」という紹介をされていました。その時に演奏された曲も、このアルバムには収録されています。しかし、ラジオでは弦楽四重奏という形で「シンフォニア」と紹介していたので、個人的にはこちらの形態は、やはり「交響曲」と呼ぶにふさわしいスケールがあり、そしてハイドンやモーツァルトと同じような古典的なスタイルを踏襲しています。

  天文ファンにしてみれば星数えをして当時の宇宙の形を実測により推測したり、天王星を発見したり、常に宇宙を意識していた音楽家だけあって、そうした雰囲気の音楽を作曲してくれているのでは?と期待してしまいがちです。しかしハーシェルにとって音楽は「職業」、天文は「趣味」と区別して考えていましたから、彼の音楽にはそういう神秘的な作品は皆無と考えた方が良さそうです。
  いわゆる標題音楽と言うのは、まだハーシェルの時代に流行っておらず、例外としてヴィヴァルディの『四季』や、ベートーヴェンの『田園』があったぐらいではないでしょうか?
 

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