星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

ハーシェル:オルガン作品集

 

 


Dominique Proust; Organ

 

 

   

 

William Herschel (1738-1822)
01. フーガ 第1番 二長調(Fugue N1 en re majeur/E major)
02. プレリュード 第1番 ハ長調(Prelude N1 en do majeur/C major)
03. フーガ 第2番 ハ長調(Fugue N2 en do majeur/C major)
04. アレグロ 第9番 ハ長調(Allegro N9 en do majeur/C major)
05. フーガ 第3番 ハ長調(Fugue N3 en do majeur/C major)
06. プレリュード 第24番 ハ長調(Prelude N24 en do majeur/C major)
07. フーガ 第4番 ト長調(Fugue N4 en sol majeur
/G major
08. アレグロ 第1番 ト長調(Allegro N1 en sol majeur
/G major
09. フーガ 第5番 二短調(Fugue N5 en re mineur/E minor)
10. プレリ ュード 第7番 ハ長調(Prelude N7 en do majeur/A major)
11. フーガ第6番 変ホ長調(Fugue N6 en mi bemol majeur/in F flat major)

 
 ヨーロッパ南天天文台(ESO)に籍を置く天文学者でありながら、オルガニストという経歴の持ち主ドミニク・プルーストとは、さながら現代のウィリアム・ハーシェルと呼べるかもしれません。
  短調を1曲だけ含み、残り10曲(変ホを含む)は長調の曲が並びます。澄んだオルガンの音色が、青空を思い起こさせてくれるのは、もはや連想ゲームの域かもしれません(笑)。バッハのように神のため、礼拝のためといった趣ではなく、おそらく音楽教育の一環としてレッスンを想定した単調な雰囲気なので、深い感動を呼ぶ起こしてくれるような曲想は得られませんが、天文ファンなら、彼の思いが天空を突き抜けて遥か宇宙の彼方へと想像することは簡単ではないでしょうか? そんな創造力豊かなリスナーなら、このアルバムが決して退屈な一枚であるはずがありません。私は個人的に暮れの時期に取り出して聞くことが多い一枚です。

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