Michele Mascitti(1663/4-1760) |
このディスクを手にするまで、この作曲家の存在はまったく知りませんでした。ただ、この楽器の組み合わせ(ヴァイオリンとチェロ)の楽曲を探している時に偶然手にした一枚です。当時のバロックとはいささか音色が違うことの新鮮さが気に入っています。いろいろと調べてみましたが、Mascitti(どう発音するのかさえ)という作曲家のプロフィールすらわからず… →ミケーレ・マシッティとのこと。 |
|
室内ソナタ 第1番 ト短調 Op.2-1 |
各楽章の冒頭にAdagioやLargoといった抒情楽章を配置した、ヴァイオリンとチェロという二梃の弦楽器のみの、それはそれは穏やかな室内ソナタ集です。ヴァイオリン二挺のアルバムを物色中に、たまたま目に止まったアルバムです。 |
|
独奏ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 Op.8 |
前作(?)はヴァイオリンとチェロの対話による室内ソナタ集でしたが、今回はヴァイオリンが独奏と言う扱いで、チェロ、アーチリュート、チェンバロが通奏低音となっています。4名なので四重奏じゃないところがバロック的かもしれません(笑)CD収録時間にも影響されているのでしょうが、作品8が全部はいっていないのが恨めしい… |
|
ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集 Op.9 |
私が最初に出会ったヴァイオリンとチェロのための室内ソナタOp.2に代表されるように、マシッティの武器はヴァイオリンを独奏とした作品なのかもしれません。今回のアルバムも、Op.8と同じグループによる四重奏ですが独奏楽器を支える通奏低音というところが時代を感じさせます。 |
Michele Mascitti(1663/4-1760) |
~1660年代生まれの作曲家~ |
Francois Couperin(1668-1733) |
この時代の音楽はバロック音楽の繁栄期。そして天文学の世界では望遠鏡の発達による観測が本格化し、ニュートンらの登場により、万物への力学的解釈が始まるようになってきます。 |