星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)



アントン・ブルックナー(1824-1896)
作曲:1874頃
初演:1881年2月20日(複数ある版のうち最も早い演奏)



 ブルックナーの交響曲はマーラーほど聞かないのですが、通称「ロマンティック」は、そんな彼の作品の中では比較的聴く方です。このムーティ盤がリリースされたおかげで「ちょっと真面目に聞いてみようか〜」と思った(ジャケ買いだったような気もする…)のですが、当時評論家たちは、まだ帝王カラヤンが活躍していたこともあってか、ムーティのような演奏に対する風当たりは、あまり良くありませんでした。
  あれから40年近くたった今日、手のひら返し(笑)、もしくは当時の評論家たちが何も言わなくなったからなのか、今更ながらに高評価のレビューを見かけるようになりました。さらに2024年はブルックナー生誕200年という記念の年にあたるので、レコード業界では「ブルックナー祭り」的に盛り上げようと、このレコードのSACD化が行われました。ムーティファンとしては久々に書い直し。
 団子っぽく固まった音の雰囲気は初盤と大差ありませんが、ボテボテ感が感じられず、SACD特有のサラサラしたサウンドは、当時存命中のカラヤンの影を「まだ」感じたりできます。第4楽章の管から受け継いだ後(9'38"あたり)の弦のハーモニーの重心の低さにはゾクっときますが…







 めちゃくちゃブルックナーが好き!というわけでもないリスナーにとって、「初稿」「世界初録音」とかいうキャッチにつられて手にしたものの、「うーん、どこが違うのだろう…」という感じ。ただし、この曲で最も好きな第3楽章が全く別の楽章に置き換えられているという暴挙(笑)! 発売当初は第3番、第4番、第8番をボックス・セットとしてまとめてリリースされました。





 この曲の代表的名演・名盤。SHM-SACD化(UCCD-9006)された名盤中の名盤。私が初めてこの曲を知ったのは、このベームの「しーっ」ていうジャケットで。1977年に来日記念盤でまとめられたウィーン・フィルのブルックナー全集。レコード屋で、いつも棚の上でこちらを見下ろすジャケットに憧れていましたが、とにかく高い、中学生にはとてもじゃなけど手が出ない高嶺の花でした。そのコンプリート版も、2019年にCD化されています。

 なお、2024年には生誕200周年を記念して、デッカにつづきドイツ・グラモフォンが同じくブルックナー全集を企画し、この演奏は異なるレーベルに選ばれています

(個人的には、いつもいつも同じ演奏ばかりで、
  もっと他にも選ぶ演奏があるだろーって思ってしまいます)



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|2024年6月2日更新|