Photo by Toshiharu Minagawa. |
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01.Spirts In the Material World(Sting) |
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ウィンダム・ヒル・ファン以外にも、その才能とテクニックが知れ渡るようになったためか、前二作と違い今回はロック・スピリットを打ち出した作品集です。そして、このアルバムをリリースした数年後に『THONK』というアルバムでは、更にハードな面を前面に打ち出した楽曲を演奏しています。 オープニングはポリスの“マテリアル・ワールド”と意表をついた曲で始まり、ジミ・ヘンドリックスの“紫の煙”や、チック・コリアの“500マイル”のカヴァーが選曲され、自作以外の楽曲をアレンジしていることも特筆されます。 2曲目の“Hopeful”など『WINTER'S SOLSTICE III』に収録されている美しいメロディを持ったピアノ曲として発表済みであるにもかかわら今回はバンド形式で演奏していて、コンポーザーとしての非凡な一面と、類い希なるパフォーマーという、それぞれの面を合わせ持ったすばらしいアーティストであるマイケルを楽しむことが出来ると思います。メロディを奏でる楽器が異なるだけで、こうも雰囲気が変わるものでしょうか。また、4曲目に収録されている「Gizmo」は、David Cullenとの『equilibre』でもリ・レコーディングされています。 今回のレコーディングメンバーは、1stからのつき合いでレーベルメイトでもあるポール・マッキャンドレス、久しぶりに名前を聞くフレッド・サイモンも、ウィンダム・ヒル・ファンにとって嬉しい参加でしょう。(フレッドはすでにレーベルを去っています) お目当てのベースソロは3、6、8、10で、今まで通り一発取りで、オーバーダビングはしていない(重ね録りなし)というクレジット付きで、クレジットを見てニヤニヤしています。今回は彼の得意であったピアノを演奏していない(クリフォード・カーターに譲っている)のは、ベースに打ち込みたかったからではないでしょうか。 |
〜Discography〜 Other Label; セッションは多数参加しているため割愛させてもらいます(冷笑)。 |