ウィンダム・ヒルの掲示板

Photo by Toshiharu Minagawa.


NIGHTNOISE
/ Billy Oskay and Micheal O'Domhnaill.

Windham Hill Records, 1984

 

Produced by Billy Oskay and Micheal O'Domhnaill.

01. Nightnoise (Billy Oskay)
Billy Oskay; Violin, Viola
Micheal O Domhnaill; Guitar, Whistles
Tommy Thompson; Bass


02. The 19A (Micheal O Domhnaill)
Billy Oskay; Violin, Viola
Micheal O Domhnaill; Guitar, Whistles, Harmonium

03. Bridges (Micheal O Domhnaill)
Billy Oskay; Violin, Viola
Micheal O Domhnaill; Guitar, Whistles, Piano, Harmonium


04 .False Spring (D.Bottemiller/Billy Oskay)
Billy Oskay; Violin, Viola, Piano
Micheal O Domhnaill; Guitar, Whistles


05. Duo (Billy Oskay)
Billy Oskay; Violin, Viola
Micheal O Domhnaill; Guitar, Whistles


06. City Nights (Billy Oskay)
Billy Oskay; Violin, Viola, Piano
Micheal O Domhnaill; Guitar, Whistles
Tommy Thompson; Bass


07. After Five (Micheal O Domhnaill)
Billy Oskay; Violin, Viola
Micheal O Domhnaill; Guitar, Whistles, Piano, Harmonium


08.Menucha(A Place with Water) (Billy Oskay)
Billy Oskay; Violin, Viola, Piano, Harmonium
Micheal O Domhnaill; Guitar, Whistles


09.The American Lass (Micheal O Domhnaill)
Billy Oskay; Violin, Viola
Micheal O Domhnaill; Guitar, Whistles, Piano, Harmonium


10.The Cricket's Wicket (Micheal O Domhnaill)

Billy Oskay; Violin, Viola
Micheal O Domhnaill; Guitar, Whistles, Piano, Harmonium
Cricket; itself



 秋に聴く音楽としてピッタリなのが、この『NIGHTNOISE』です。現行の国内盤(ポニーキャニオン)では『夜のざわめき』としていますが、もともとの国内盤(アルファレコード)のように、『ナイトノイズ』(カタカナ表記)の方が、聴き手のイメージをふくらませるかもしれません(私がそうだったように)。

 冒頭のヴァイオリンのトレモロ、これは私がイメージしている天界からの“ノイズ”のイメージそのものです。しかし、この場合のノイズは決して生理的に嫌なノイズではなく、まだ天(星空)と人間の関係が密接であった頃の、人々が星の輝きと対話していた時代の、夜の静寂(しじま)を縫って聞こえてくる音のことです。

 ヴァイオリンとピアノ、あるいはギターを中心にフルートやホイッスルなど、暖かみのあるメロディが郷愁の念を呼びさましてくれるようです。たった2人だけのアンサンブルなのに、曲によって2人がデュオ以上の楽器に持ち替え、多重録音を駆使して(たとえばピアノ、ギター、ヴァイオリン、笛)四重奏を演じて、レーベルのデュオ・アルバムとしては非常に色彩が豊かでユニークな作品集に仕上げています。

 2人名義のアルバムは、後にも先にもこれ一枚しかありませんが、1985年の『ウインター・コレクション』では“Noraig”を提供し、そしてアルバムタイトルだったNIGHTNOISEをグループ名にして、以後4人編成のNIGHTNOISEが誕生します。また、マイケルはこのユニットの後には地元のメンバーと結成したRelativityというグループでも活動を始めています。

〜Discography〜
SOMETHING OF TIME (Windham Hill, 1987)
AT THE END OF THE EVENING (Windham Hill, 1988)
THE PARTING TIDE(Windham Hill, 1990)
(ビリー・オスケイは『THE PARTING TIDE』を最後にグループを脱退)
SHADOW OF TIME (Windham Hill, 1993)
A DIFFERENT SHORE (Windham Hill, 1995)
THE WHITE HOUSE SESSIONS(Windham Hill, 1997)

Micheal O Domhnaill
Billy Oskay

 マイケルは2006年7月9日にダブリンの自宅にて転落(当初は心臓発作と報じられていました)のため、54歳の若さで亡くなりました。2001年にグループを解散して母国アイルランドへ戻り、精力的な音楽活動、ソロや姉妹たちとの活動する傍らで、プロデュース業にも専念するほど多忙を極めていました。日本へは2001年6月に妹たちモレートとトリーナのアシストとしての来日が最後となりました。