ウィンダム・ヒルの掲示板


Photo by Toshiharu Minagawa.


WH-1020
ELEMENTS/ Ira Stein & Russel Walder
Produced by William Ackerman.
All Composed by Ira Stein.

 

01.Elements
02.Minou's Waltz
03.The Epic
04.Rice Fields
05.Eden
06.Caravan

Windham Hill Records, 1982



01.Elements
Ira Stein ; Piano / Russel Walder ; Oboe

02.Minou's Waltz
Ira Stein ; Piano / Russel Walder ; Oboe

03.The Epic
Ira Stein ; Piano / Russel Walder ; Oboe

04.Rice Fields
Ira Stein ; Piano / Russel Walder ; Oboe

05.Eden
Ira Stein ; Piano / Russel Walder ; Oboe

06.Caravan
Ira Stein ; Piano / Russel Walder ; Oboe



Russel Walder(オーボエ)とIra Stein(ピアノ)によるデュオ。今回紹介するこのアルバムの主役はオーボエです。

 この組み合わせもクラシックというジャンルではそれほど珍しいものではありませんが、ヴァイオリンに比べると華やかではないかもしれません。しかしオーケストラという大家族のコンサート前は、このオーボエが「ラ」を出してヴァイオリンが務めるコンサートマスターがそれに合わせ、全体のチューニングが始まるのです。

 彼ら二人に最も影響を与えたのが、同じウィンダム・ヒルのオーボエ奏者ポール・マッキャンドレス率いるオレゴンというグループ。他にポール・ウィンターなど。そうやって辿っていくと、ヴァイオリンとは逆にオーボエは非常にこのジャンルではポピュラーな存在かもしれません。
 アルバムジャケットに表現されている清らかな清流の流れがそのまま音になっています。これもレーベルの初期の名盤と言えるでしょう。プロデューサーはウィリアム・アッカーマン。作曲はピアニストのIra Stein。

 日本では、本国より遅れること2年後の1984年になってリリースされました。例によって「ウィンダム・ヒルならハズレはないだろう」という冒険心によって手にした一枚で、レコード針を落とした瞬間から、自分のいる場所が大自然の中に身を置いているような錯覚に陥ったのを覚えています。まさにレーベルを代表する一枚といえるでしょう。また、ウィルはIraを高く評価していて、自分のソロアルバムに起用したり、日本のラジオ番組『ホンダ・サウンド・カーゴ』の中で紹介しているほどでした。

 この二人は1986年に2ndをリリースしているますが、サウンドが1stよりも膨らみ、シンセサイザーやヴォーカルを取り入れています。また、ウィンター・コレクション・シリーズにも2曲提供しています(“Engravings”“Medieval Memory II”)。
 1990年にナラダ・レーベルよりリリースした『UNDER THE EYE』を最後にコンビを解消しており、アイラはトリオを結成、ウォルダーはニュージーランドにてCaroline Robinsonとデュオを結成し、それぞれ活動を行っています。

WH-1042 TRANSIT / Ira Stein & Russel Walder
UNDER THE EYE / Ira Stein & Russel Walder (NARADA)





名盤ガイドウィンダム・ヒル

home(一番星のなる木)