ウィンダム・ヒルの掲示板

Photo by Toshiharu Minagawa.


THE OPENING OF THE DOORS/ Willi Ackerman

Produced by Steven Miller & Will Ackerman.

1992 Windham Hill Records

01. Opening of Doors
Will Ackerman; Martin Parlor Guitar
Tim Story; Keyboards / Paul McCandless; English Horn, Oboe

02.1000 Mile Stare
Will Ackerman; Guitar / Michael Manring; Fretless Bass

03. Bahia, Nebraska
Will Ackerman; 12 String Guitar
Mark Summer; Cello / Michael Spiro; Percussion

04. Happy Home in Kathmandu
Will Ackerman; Martin Parlor Guitar
Tim Story; Keyboards / Paul McCandless; Oboe

05. Murray's Song
Will Ackerman; Guitar

06. A Movie of a Placid Lake on a Moonless Night in September
Will Ackerman; Guitar
Sapphron Obois; Soprano Sax / Buckethead; Electric Guitar
Michael Manring; Fretless Bass

07. Last Dance
Will Ackerman; Martin Parlor Guitar
Sapphron Obois; Soprano Sax / Michael Manring; Fretless Bass

08.Santos and the Well-Traveled Bear
Will Ackerman; Martin Parlor Guitar
Tim Story; Keyboards / Paul McCandless; Oboe, Bass Clarinet, English Horn
Michael Manring; Fretless Bass

09.Silver Gate
Will Ackerman; Guitar / Phil Aaberg; Piano

10.The Inexorable Drift of Tectonic Plates
Will Ackerman; 12 String Guitar
Buckethead; Electric Guitar / Michael Manring; Fretless Bass
Michael Spiro; Percussion / Steven Miller; Vocal Percussion

11.A Movie of a Placid Lake on a Moonless Night in September(Reprise)
Will Ackerman; Guitar


 時代が80年代から90年代に変わったからでしょうか? ウィルの近辺に変化があったのでしょうか?  いままでコンスタントにリリースされていた彼の作品も、めずらしく4年というブランクを開けての発表となり、いくつかの目立った変化が感じられる作品集に仕上がりました。

  まずはジャケットに初めて本人が登場したこと、WilliamをWillとクレジットしていること、大胆なパーカッションの導入とエレキ・ギターとの共演(なんとBuckethead ! 6、10)。朗々と歌うサックスとの共演(7)ではウィルのフュージョン感覚が見事に開花した楽曲を奏で、キーボードのティム・ストーリーとの(8)は、1988年にプロデュースした ウィム・メルテンからのミニマル・ミュージックの影響が伺えます。

  今までのファンには「おや?」と思える曲も収録されていますが、たとえば1979年に発表された“Murray's Song”などの名曲の再録などアルバムの中心で奏でられると、どこかホッとする感覚にとらわれます。また、ピアノやキーボードとの共演(1、9)では前作の雰囲気が漂い、ウィルの故郷であるバーモントと自然への思いが伝わり、リスナーもしばしバーモントの風にあたっているようです。

編集&視聴後記
 何年か振りにページを見直しつつ、アルバムに耳を傾けながら再編集していて初めて気づいたのですが、なんと6と10でエレキを弾いているのがバケットヘッドではありませんか!バケットヘッドと言えば、その奇抜なステージ(ケンタッキー・フライド・チキンのバスケットを被って立つギタリスト)や、2000年にGuns'N Rosesに加入して超絶技巧を駆使したステージを披露したギタリストです(残念ながらレコーディングには参加していません)。まさか!まさか!  いろいろと調べてみましたが、どうやら本人のようでした。ウィルのこのアルバム参加時から「バケットヘッド」と名乗っていたということにも驚きです。一体どういう経緯での参加だったんでしょうか? マイケル・マンリングあたりの推薦かなぁ、などと推測していますが、彼らのインタビューとか活動歴を見ても接点がありませんでした。むむむ(バケットが参加している2曲にマイケルも参加しているので、お互いのミュージシャンシップを暖めたかもしれませんねー) とはいえ、「あのバケットヘッド!」と思って期待して聴くと大人しく感じるし、ウィルの楽曲に突如として現れるエレキギターという観点で聴くと異質だし、どちら側から聴いてもインパクトのある曲であることには代わりありません。

  ちなみに彼(バケット)は2007年に『ACOUSTIC SHARDS』というソロ・アルバムをリリースしており、ウィンダム・ヒルからリリースしても良いんじゃないか、と思えるような個性的かつ超人的なプレイを楽しむことができます。



〜Discography(Amazon へリンクします)、♪(レビュー)〜
IN SEARCH OF THE TURTLE'S NAVEL (1976)
IT TAKES A YEAR(1977)
CHILDHOOD AND MEMORY (1979)
PASSAGE (1981)
PAST LIGHT(1983)
CONFERRING WITH THE MOON(1986)
IMAGINARY ROADS (1988)
THE OPENING OF DOORS(1992)
WILL ACKERMAN / A WINDHAM HILL RETROSPECTIVE(1993)
SOUND OF WIND DRIVEN RAIN (1998)
HEARING VOICES(2001)
RETURNING(2004/Mary's Tree)
PURE(2006)
MEDITATIONS(2008)
NEW ENGLAND ROADS(2010)
FLOW(2017)
WAS IT THIS LIFETIME -Pieces for Guitar 1995-2011(2019)
FOUR GUITARS(2019)
PROMISE / FLOW(2019)
BROTHERS(2021)