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01. Candlelight 02. Autumn Moon 03. Whisperings at Nightfall 04. Within the Outline 05. Wait Until When 06. Silent Hollow 07. Field of Lilies 08. Flowing Echo 09. Into the Grove 10. Moonlit Rainfall |
モノトーンに統一されたジャケット。もの静かにギターを抱えてうなだれる男。それだけで何か物語が浮かんできそうな、そんな写真をメロディにしたようなマイナー調の多い曲集です。ウィルの手がけるアルバムの中でも、ちょっと異質な感じがしないでもありません。 ジャケットを見ても分かる通り、ここでのギターはガット弦を張ったクラシックギター。ガットギターといえば、古くは1979年のDavid Qualeyが思い出されます。 特に私のお気に入りはNoah Wildingとのコラボ(3、7)。 ウィンダム・ヒル・ファンには「Flowing Echo」なんて興味津々のセッションではないでしょうか。マイケル・マンリングのファズを掛けたような音色が、ロバートのG弦だけに寄り添うようにつま弾く。その存在感はずっしりと重たい(mp3なんかだと軽くてわからない!)。 |
ロバートのギターは、変な言い方をすると一本調子で、どの曲も短いフレーズが繰り返されるばかりの曲です(ギター一本だけだと飽きちゃうかも)。それは、まるで哲学的時間とか、川の流れとか、自然界の営みのようで、表情を覗き込むことは出来ません。そこに意味を付けてゆくのが人間の感情というものでしょう。リスナーの心の状態によって、曲の雰囲気が変わってゆく。だからこのアルバムはモノトーンなジャケットなのかもしれません。アッカーマンの好きな音楽といえるでしょう。 |