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TAPESTRIES OF TIME / Ann Sweeten

 

Produced by Ann Sweeten and Will Ackerman.
Engineered, mixed and mastered by Tom Eaton at Imaginary Road Studios.

2014 Orange Band Records

Ann Sweeten

 

 

 

   

 

♪ ♪ ♪

01. Afterglow
Ann Sweeten ; Piano

02. Cavu
Ann Sweeten : Piano / Andrew Eng : Violin

03. Endless Sky
Ann Sweeten : Piano / Richard Sebreing : French horn

04. Hypnotique
Ann Sweeten ; Piano

05. Ventanas Al Mar
Ann Sweeten : Piano / Will Ackerman

06. Of Clouds And Dreams
Ann Sweeten : Piano
Jeff Oster : Flugelhorn / Noah Wilding : Vocals

07. Send Me An Angel
Ann Sweeten ; Piano

08. Tapestries Of Time
Ann Sweeten ; Piano

09. The Great Divide
Ann Sweeten : Piano / Andrew Eng : Violin

10. The Hourglass
Ann Sweeten ; Piano

11. Riversong
Ann Sweeten, Vocals ; Piano




 何かに夢中になって、我に返るようなことをしているとき、そのきっかけを作ってくれるのは、音だったり匂いだったり。自分の部屋、いつもの家具の配置、見慣れた光景のハズなのに、出所のわからない風に気づくことがあります(まぁ、うちの場合はスキマカゼ、というオチが…)。

 部屋の中を見渡すと、たった一枚だけ窓が開いていて、カーテンがゆっくりと波を立てています。そこからの風であることはすぐにわかりました。しかし、なんて心地よい風なんでしょうか。いつもの窓、広がる近所の景色。そしてやわらかい風。日常的に見たり感じたりしているものでさえ、見方が変わるだけで心を和ませ、癒してくれる。わざわざ連休を取ってどこか高原に出かけたり、非日常的な自然に囲まれたりしなくても感じる身の回りの自然。

 彼女の新しいアルバムから、最初の音が鳴り響いてからの刹那の時間でそんな気持ちになりました。ゆったりとした雰囲気が全作品を通して味わうことができます。気が付くと終わっていたというような(人によってはだるく感じてしまう?)、自然に体内に吸収されてゆく時間や空気のような存在。
 このアルバムには、これといったヒットチューンがあるわけでもなく、メロディアスなポップがあるわけでもない。彼女の生み出す楽曲の持つ魅力が、イマジナリー・ロード・スタジオだと、最大限に生かされて記録されてゆく。それだけでいいのです。このスタジオの雰囲気とか空気とか時間とか匂いまでが、このアルバムから感じられる、そんな一枚です。


〜Discography〜

PRISM(1997)
PASSAGE(1998)
REFLECTIONS(2000)
CHRISTMAS PRESENCE(2001)
SAPPHIRE DAYS(2002)
A PLACE IN THE SUN(2005)

GREY SKY AND BITTERSWEET(2007)
JUST THIS SIDE OF SPRING(2010)
IN THE WAKE(2011)
TAPESTRIES OF TIME(2014)



Photo by Toshiharu Minagawa.


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