Photo by Toshiharu Minagawa. |
ウィンダム・ヒルでは毎年『Windhamhill Sampler』というアルバムをリリースしていましたが、それはあくまでもその年にリリースされたアルバムからチョイスされたベスト盤でした。日本でも独自に『心の美術館』といった写真集と対になってベスト盤もリリースされました。この企画は私にひどく衝撃を与えてくれました。風景(写真)が音楽になった、音楽が風景(写真)になった…。
A WINTER'S SOLSTICE(ウィンター・コレクション)というシリーズが始まったのは1985年。これはレーベルにとって初めてのコンピレーションものでした。当初日本盤は『ウィンター・コレクション』というタイトルが付けられていましたが、原盤は『冬至』という意味。いわゆるクリスマスものなのですが、「“クリスマス”というタイトルを付けてしまうと、リスナーが聴く期間を限定してしまう」とアッカーマンは考え、あえて“Solstice”とつけたといいいます。 |
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アーティストにとって秋から冬にかけての情景は、芸術心をくすぐるのではないでしょうか?ウィリアム・アッカーマンやジョージ・ウィンストンもモンタナの秋から冬にかけてが一番作曲するには心を動かされると語っていました。この『ウィンター・コレクション』は、もともとジョージ・ウィンストンの【DECEMBER】から企画が始まりましたが、他のアーティストたちも“冬”をテーマにしたアルバムを制作しています。ここでは、ソロ・アーティストの作品と、冬には欠かせないバッハの作品集、そして本家(?)といってもおかしくないケルティッククリスマスの作品集を紹介します。 |