U2を聴き始めたのは『WAR』から。1983年ごろでしょうか。ちょうど洋楽を聴きはじめ、特にその頃は多感な高校時代を送ったこともあり、「先生の言うことは聞かないけど、アーティスト(特に洋楽)の言うことなら聞く」みたいな。勉強はしなかったけれど、「すべては3分間の音楽から学んだ(by ブルース・スプリングスティーン)」の影響が大きく、そんな反骨のあるアーティストとして、U2というバンドを選んだのでした。 特に♪New Years Dayや♪Sunday Bloody Sundayのサウンドと、雪原を行く彼等のビデオクリップは衝撃的と思えるほどでした。 彼らは玄人受けするバンドではありポップとは無縁な存在。それもそのはず、歌の内容が政治色の強い歌を前面に掲げるバンドでした。 当時はバンドエイドやアパルトヘイトなど、「音楽で世界を救う」といった風潮が高く、ヒットチャートでもピーター・ガブリエルの“Biko”などに代表される黒人指導者を称えた歌を歌っていました(U2の場合は『THE UNFOGETTABLE FIRE』の“MLK”)。特に『WAR』では、自国アイルランドの紛争をテーマにした内容で、そのサウンド(プロデューサーのスティーブ・リリーホワイトとの相性が良かった)でも私は魅了されました。 |
|
|
|
|