tupichan's billboard hot 100
 2009年9月9日、ビートルズの全楽曲リマスターがリリースされました!

 バラで揃えるも良し、セットで一気買い良し。私は限定となっているモノをボックスで、ステレオ版をバラで購入しようかと思ってます。なんせモノに関してはボックスのみでしかリリースしないという意地悪な規格ということと、アルバム未収録ばかりを集めたステレオ盤の『PAST MASTERS』のモノラル盤(初出)の『MONO MASTER』が収録されるからです。また、『Help!』、『Rubber Soul』に関しては、ボーナストラックとして1965年当時のオリジナル・ステレオ・ミックスの音源が収録されるとのこと! つまりこの2枚に関しては曲目倍(笑)です。なお、ここでリンクを貼っている商品は、全て輸入盤です。なんせ国内版で揃えようとすると、今のご時世では高価すぎるので、私のサイフと相談した結果です(汗)

 まずはMono Box。先にも紹介しましたが、この時代のレコーディングの基本はモノラル。それを疑似ステレオ化していました。かつて、アナログ盤でも同様のシリーズ(赤い盤でした)がリリースされましたが、ところどころで別テイクを使っていたりと、発見は多いと思います。なお、このボックスのみ日本の紙ジャケットが高く評価され、全世界流通仕様だそうです。そのあたりもコレクター泣かせですね。 注文してから2日後に「製造が間に合わない、発売日にお届けできない、場合によってはキャンセルを受け付ける」などといったメールが届きギョッとしましたが、発売から約1カ月後、突然届きました。いやいや焦る焦る(笑)

 このmonoは、東芝EMIのアナログ(赤レコード)でひととおり揃えたこともありましたが、その後CDが発売されて、monoは最初の4枚だけになりました。レコーディングの歴史を考えれば、1960年代はモノラルが主流で、ステレオはキワモノ扱いされていた時代なので、このCD化は非常に嬉しい仕様です。ただし、発売方法は、多くの型が言及しているとおり消費者泣かせと言わざるを得ません。じっくり、順番に、1カ月に1枚ずつ、1stから聴いていこうと思っています。
 どうせならまとめてドーンと大人買いしたいところですが、あわせて購入は苦しいので。それとボックスサイズがモノとステレオが違うのがためらいを助長したかも知れません。なので私はボックスでは購入する予定無し。時間を掛けてバラで行きます!それまではレンタル屋で繋ぐか…




 




 
 




 




 アメリカでは6枚目のアルバムとして『BEATLES '65』という名前でリリース。彼らのオリジナルアルバムとしては4枚目にあたります… ややこしいことに日本では『BEATLES FOR SALE』を『ビートルズ'65』という名前でリリース。そんな経緯を持つアルバムで、アメリカではランクインせず。その代わりに『BEATLES '65』は当然ナンバーワン。ジョンのアイドルらしからぬ歌唱がいい。




 ジョンの悲痛な叫びをタイトルにした5枚目のアルバム。アメリカでは初めてオリジナルの形でリリースされました。ヘルプと対極になりそうなイエスタデイが収録されています。




 私がビートルズの楽曲の中で一番好きな「In My Life」が収録されています。最初は地味な曲と思っていましたが(シングルカットされていないし)、人気ランキングではかなりの上位に入り込んでいて、実は非常に人気のある曲だと思い知らされました。まぁ、ビートルズはどの曲を取ってみても人気があるのは当然なんですけどね。
 このアルバムはボブ・ディランの影響(特にジョンの作品群)が色濃く見られます。アイドルから脱皮しつつあるジョンの作風(サウンド面でも)に変化が見られ始めたアルバムです。異例のシングルカットなし。
 




 このアルバムの楽曲を聴く前にポール・マッカートニーの『BROAD STREET』で、セルフカバーを聴いていたから、当初は、それがオリジナルだと思っていました。ジョンが好きだった♪For No Oneなど、ポールの牧歌的な曲のオリジナルが、たくさん収録されています。
  はるか以前、日本独自の企画でモノラル・レコード(カラーレコード)がリリースした時、一番楽しみにしていたのがこの『REVOLVER』でした。ビートルズのどの作品にも言えることとですが、まるでベストアルバムを聴いているような感じがして、何度も何度も繰り返したのを覚えています。あの当時でさえ「音がよくなってるよー」と、喜んでいたのに、CD化されアナログ盤との音質の違いに驚愕し、そして今回のリマスターでは、それまで音が良いと思っていたCDすら「もう聞けない」状態になってしまいました(笑)
 




 今回のリマスターで、アビーロードについで期待していたのがこのアルバムです。以前のCDと比べると、音質のクリアさは歴然としていて、たとえば、ピエール・ブーレーズの演奏が「蜘蛛の巣を払ったような」と形容されるますが、まさにそんな感じ。各トラックの細部に積もったホコリを取り払ってくれ、本来の輝きを見せてくれます(このアルバムに限らず)。どの音もリアルな感じがするけれど、特にベース音が強調されているようで、まさに指ではじいている、その空気までが伝わってくるように迫ってきます。

2017年にリリース50周年を記念してBlu-rayによるマルチ・トラックがリリースされました。




 リンゴの代名詞にもなっているイエロー・サブマリン。このアルバムとは別に『ソングトラック』という名目で突如としてリマスターが施されたアルバムが1999年にリリースされました(収録曲も違う)。別次元の音を体験できると話題になりました。反面、ヤリ過ぎとも(私は好きでしたけどね〜)




 ポールのアイデアで企画されたツアー。映画自体は散々でしたがアルバムは名曲の宝庫!特にポールのメロディメイカーぶりは群を抜いてます。




 どういうわけかこのアルバムは、突如として紙ジャケ(リマスター)が出たり、リリース50周年記念盤がでたりと、ビートルズの企画モノのトリガー的な役割を果たしています。まぁ、このアルバムからアップル・レコーズが始まったという権利関係も働いているのでしょうが、そんなことを抜きにしても素晴らしい!先のマジカル・ミステリー・ツアーの延長線上にある性格を持っています。
 ただ、歴史的に見ると、このあたりからバンドの崩壊が始まり出した結果「万華鏡」と形容されるような様々なジャンルの音楽が生み出されました。そんな理由からなのか、私の兄はこのアルバムが一番好きなようです…
 2019年にリリース50周年を記念してBlu-rayによるマルチ・トラックがリリースされました。




 ビートルズのアルバムの中では一番好きな作品です。「無人島に持っていくアルバム」では、5本指に入れます。今回のリマスターでは、あまり恩恵を受けなかったと思います。というのも、MFSB盤を愛聴しているので、やはりターンテーブルに乗せて針を乗っける、A面からB面にひっくり返す、スクラッチノイズなどにはかなわないといったところでしょうか(笑)。音質の向上が嬉しいことこの上ありませんが、やはりこのアルバムは、その曲の構成の完璧さに目が、耳が奪われてしまいます。
 2019年にリリース50周年を記念してBlu-rayによるマルチ・トラック盤がリリースされました。生きているうちに聴けて良かった! と思うアルバムの一枚でした! これは5.1chで聴かなきゃ!




 リリースの順番でカウントすると、名作『アビー・ロード』の前にレコーディングされたアルバム。結果、さんざんなレコーディング(と言われています)だったため、誰も手をつけなかったことでラスト・アルバムに数えられています。アルバム・タイトルの名曲や、The Long And Winding Roadなど日の目を見たので、リリースされただけでも良かったのではないでしょうか… 

 そんな不運のアルバムでしたが、『GET BACK』というタイトルで映画が再構成され、2020年(50周年だった)の予定がコロナのおかげで2021年に延期はされましたが、この時の記録がまったく別次元で、本当の姿を現すことになりそうです。




 1988年にリリースされた黒い『パスト・マスターズ VOL.1』(149位)そして白い『パスト・マスターズ VOL.2』(121位)としてバラでリリースされていたものを、オリジナル・アルバムのリリースに併せてひとまとめにしてくれたアルバム。


 
The BeatlesJohnPaul|George|Ringo|
 

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