おおぐま座(大熊座)
学名:Ursa Major
20時南中:5月3日

★写真をクリックすると星の結び方が現れます。ただし、この結び方には決まりがありませんので、ここで紹介している結び方が正しいというわけではありません。


 北の空を巡る星々の中で、もっとも目につく星座といえば、だれもが北斗七星を思い浮かべるかもしれませんが、“北斗七星”というのは中国から輸入された言葉で、星座名ではありません。
 7つの星が大きな斗(柄桝)の形に並んでいるところから、いて座の南斗六星に対して名づけられました。
 昴(プレアデス)、三つ星(オリオン)と並んで人々の間では親しまれてきた星でした。和名には以下のようなものが残されています。
 ・ななつぼし・ひしゃくぼし・しそうのほし・ひちようのほし・ふなぼし・かじぼし・けんさきぼし・はぐんのほし・そえぼし・

 星座の形は北斗七星を中心として、周辺の小さな微光星を結んで大きな熊の姿を描くことになります。暗い星と入っても、左の写真にカーソルを乗せたときに結び方が表示されますが、実に良くできた星座だと感心するのではないでしょうか。

 その歴史は古く、紀元前9世紀頃のホメロスやヘシオドスの叙事詩の中でアルクトス(熊)や車または荷車と描かれているように、北斗七星と周辺の星々を結んで熊の姿にするか、北斗七星のみで車を描くかの二通りの描き方が主流のようでした。

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