星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

SYNTHESIZER / THE ETERNAL SEASONS
Frank W.Becker -1978-



 



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〜 Side A 〜
1. 冬:オーロラ スターパターン・オリオン


2.春:エクオノクス(分点)
 スターパターン・北斗七星


〜 Side B 〜
1. 夏:霧の大地の中へ スターパターン・三角座


2. 秋
:孤独スターパターン・ペガサス



 小学生の頃、従兄弟の家に遊びにいくと、必ずレコードを聴かせてくれました。その中で見つけた一枚が「星座」という名のアルバム。原題には「星座」という言葉は使われていませんが、このタイトルはヴィヴァルディを連想させます。そう思って調べてみたら、このアルバムとは別にベッカーはヴィヴァルディの『四季』も新星サイザー化していました。それに合わせて日本のレコード会社の担当が『星座』という名前をつけたのではないかなぁ、と思います。また、曲名も、その曲の素材となった音型も星座、もしくは星の並びから創作されているようだし… 
 裏ジャケットには曲の副題となっている星座、もしくは星の並びを表す星図が掲載されていて、それぞれの星々を楽譜にプロットさせてメロディを充てていました。  その頃のシンセイサイザーの流行りと言えば、冨田勲の作品群で『惑星』『宇宙幻想』は天文ファンには一番の人気作でした。
 この『星座』は、冨田勲のシンセと比べると、音色が一色で、しかも雰囲気は良いとしても音楽を楽しむという点では個人的には消化不良気味でした。ただ、天球に貼付いた星の位置を楽譜に当てはめて音型にする、という試みは、たとえばジョン・ケージの『南天のエチュード』に先例があるので、天球の音楽を探し求めている私には、昔の記憶を頼りに、アーティストとか、ジャケットがどんなだったかを思い出しながらレコードを改めて探し求め(音源は従兄弟が所有していて、「どっかに行っちゃったよ〜」と行方不明になってしまったため…)ようやくヤフオクで見つけることができました。

 30年ぶりぐらいに聴いたレコードでしたが、やっぱり消化不良は変わらず(笑)。そして、ヴィヴァルディの『四季』を演奏しているレコードも発見しました。ヴィヴァルディの『四季』のシンセサイザー版と言えば、冨田勲よりも早く『惑星』をシンセイサイザー化したパトリック・グリースンのレコードがありますが、それよりも早く取り上げていたことになります。また、フランクのレコードには、シンセサイザーのみの演奏ではなく、日本人ヴァイオリニスト辰巳明子が参加しています。




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