星と天界の音楽と(星のソムリエのブログ)

20時南中:7月3日

 てんびん座のほぼ真南、さそり座の西に位置しています。20時に子午線を通過する時期は梅雨のシーズンということもあって「今年も見ることがなかった」と、見頃を過ぎてから気がつくことが多い星座でした。



(カーソルをのせると星座線、星名が表示されます)

(2022/05/03 23h52m)


 おおかみ座というマイナーな星座ですが、れっきとしたトレミー48星座の一つです。古い星座ですが、特にギリシア神話が伝えられていないことからも、なかなかの星の並びを持ちながら「星座的」には話題にのぼることはほとんどありません。

 古くはメソポタミアにその原型を見ることができるとされ、当時は「狂犬」と呼ばれていたそうです。それがギリシアに伝わり「野獣」などと呼ばれるようになりましたが、そのころは、さらに西側にいるケンタウルス座の一部分とされていたようです。それを独立させたのがトレミーで、その頃から「おおかみ座」となったようです。
しかし、天文学的には1006年に新星(SN1006)が出現し、日本をはじめとする比較的来多くの場所で記録が残されています。その時の輝きは、観測史上最も明るく輝いた新星として記録されているようです(マイナス7.5等)。



(カーソルをのせると星座線、星名が表示されます)

(2022/05/04 01h01m)



〜 参考書 〜
透視版星座アルバム(藤井旭)
星座の起源(近藤二郎)

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